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アップル、株価急落は絶好の買い場?

決算内容から読み取れる本当の強さ

2008年1月29日(火)

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Peter Burrows (BusinessWeek誌シニアライター、シリコンバレー)

米国時間2008年1月22日更新 「Are Investors Unfairly Sour on Apple?

 米アップル(AAPL)は業績見通しに関して慎重な数字を出すことで有名だ。このため、同社の決算発表日には大抵、投資家たちがその数字に含み笑いをしながら、アップル株を大量に買い増す。同社が厳重に秘密を保持する新製品の一群によって、収益が拡大し続けることを信じてやまないのだ。

 しかし先日、アップルが2007年10~12月期の決算を発表した時は、米国の景気後退を見込んだウォール街の暗いムードを色濃く反映し、投資家は慎重な業績予想を笑う余裕もなかった。2008年1~3月期の利益がアナリスト予想を14%下回るというアップルの発表を受け、同社株は11%以上も急落し、137.93ドルまで下げた。

 だが、決算内容をじっくり調べてみると、アップルは今後、景気後退の影響を切り抜けられるばかりか、これまでにも増して強くなる兆候さえ読み取れる。最も注目すべきは、同社のパソコン「Mac(マック)」の販売の強さだ。

 確かに、携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」の販売台数はアナリスト予想を200万~300万台下回ったが、Macの販売は絶好調だった。特にデスクトップの「iMac(アイマック)」は、市場全体の伸びが10%にとどまる中で53%の販売増を記録した。

 米ニーダム・アンド・カンパニーのアナリスト、チャールズ・ウルフ氏は、「マックの販売が通常横ばいで推移する10~12月期に20万台も増加した」と指摘、「マックは今、“燃えて”いる」と言う。

 パソコン事業の強さは、少々期待外れだったアイポッドの販売の鈍さを補って余りある。というのも、1台1500ドルするアイマックの利益(1台当たり約500ドル)は、「iPod Touch(アイポッド・タッチ)」1台から得られる利益140ドルを大きく上回るからだ(両製品の利益率が、アップルの全社的な粗利益率34.7%に近い数字だと仮定)。

 また、米調査会社IDCのシニアアナリスト、ダニエル・レビタス氏によれば、アップルは既に、世界市場が280億ドル程度のMP3プレーヤー市場で独占的な地位を占めている一方、世界市場が2580億ドルに上る巨大なパソコン市場におけるシェアは依然5%未満にとどまっている。

 さらに、2007年10~12月期に「アップルストア」で販売されたおよそ50万台のマックのうち、約半数の購入者は初めてマックを所有する新米マックユーザーだった。その多くは、マイクロソフト(MSFT)のOS(基本ソフト)「Windows(ウィンドウズ)」搭載パソコンからの乗り換えだという。

 しかも、これは一時的にマックの販売を増やす要因では済まない。マックに乗り換えたユーザーの多くが、アイポッドにはじまり、「iPhone(アイフォン)」やセットトップ・ボックス「アップルTV」に至るまで、マックと互換性のあるアップル製品を次々と購入する傾向があることは、歴史が証明している。

 米アメリカン・テクノロジー・リサーチのアナリスト、ショー・ウー氏は言う。「マックを1台売るということは、大変なことだ。ユーザーにウィンドウズからマックへの乗り換えという大転換を迫らなければならないからだ。しかし、いったんマックに乗り換えたユーザーは、熱狂的な信者となる」。

悪いニュースの中にも朗報あり

 一方、アップル経営陣が会社の行方をどう見ているのかは、疑いようがない。アナリストと株主を対象とした電話会議で、同社CFO(最高財務責任者)のピーター・オッペンハイマー氏は、「我々の経営について、これ以上ないほど自信がある」と述べた。

 アイポッドの販売実績にも、希望の兆しが見られる。2210万台という販売台数はアナリストのコンセンサス予想を200万~300万台下回ったものの、金額ベースではウー氏の予測を達成した。つまり、アイポッドの伸び悩みは、最も安く、利幅が小さい「iPod Shuffle(アイポッド・シャッフル)」が原因だったのだと、ウー氏は解説する。

 景気が悪くなると、顧客は通常より安価な製品へと流れるものだが、アップルの顧客は明らかにスタイリッシュな製品に価値を見いだしていることが証明されたわけだ。

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