• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

中国とインド、雪解け?

インド首相の訪中で「緊張」は「展望」に変わるか

2008年1月31日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

Dexter Roberts (BusinessWeek誌中国支局長、アジアニュース担当エディター)

米国時間2008年1月15日更新 「China and India: New Vision, Old Tensions

 インドのマンモハン・シン首相は初めて中国を公式訪問した。1月14日には、中国の温家宝首相と人民大会堂で会談し、アジアの超大国である両国の共通点を明確にした。

 急成長中の経済面での連携、防衛協力、対テロ対策、環境政策やエネルギー政策などに関する7ページの文書に、両首相が署名。「世界人口の3分の1以上を占める2大発展途上国」であるインドと中国は過去のわだかまりを乗り越え、「将来に向けて友好関係を構築すべき」であり、「中国とインドの友好と発展が国際社会の未来を明るくすると確信している」と謳われている。

 温首相は、「この共同展望は主な国際問題や地域問題に関する両国の基本的な考え方を示しており、今後の協力関係の発展において重要な道標となる」と述べた。シン首相も、「両国の関係の発展において大きな一歩である。共通認識を示すだけでなく、今後、協力関係を築いていく意志を表すものだ」と説明した。

 だが会談の和やかな雰囲気とは裏腹に、中国とインドの間の緊張は続いている。1962年、インド北東部のアルナチャル・パラデシュ州のヒマラヤ山脈地域で起きた武力衝突から始まった国境紛争は、いまだに両国の悩みの種となっている。また、インドのライバルであるパキスタンと中国が密接な関係にあることも大きな問題だ。「中国とパキスタン軍との密接な関係は、インドが中国と協力関係を築くうえで大きな障害だ」と、マニパル大学(ニューデリー)で地政学を専門とするM・D・ナラパット教授は語る。

日米豪との関係を強化するインドに中国が危機感

 一方で中国の懸念は、現在は停止している核協力計画をはじめとして、インドと米国の関係が緊密さを増していることだ。インドは米国だけでなく日本やオーストラリアとも政治的な連携を拡大しており、中国は不安を増している。「こういった新しい同盟関係に、中国は不信感を抱いている」と、清華大学国際問題研究所の閻学通(イエン・シュエトン)所長は言う。

 そんな中、経済関係は修復されている。2国間の貿易額は370億ドルに達しており、これは2年前の2倍、1995年と比べると実に33倍の数字だ。貿易がこれだけ拡大していることから、両国は貿易額の目標値を大きく引き上げることにした。シン首相は北京で、「印中の戦略的かつ協力的な関係は、双方にとって有益な強固で多角的な経済関係の上に築かれるべきである」と述べた。2010年までに貿易額600億ドルを目指す。

 しかし、貿易の拡大に伴って問題も出てきている。特に、インドの対中貿易赤字の増加(昨年は100億ドル)により、摩擦が強まっているのだ。また、中国がインドの主要インフラ事業や製造業に投資することへの不安も、経済協力を停滞させている。

コメント1

「Bloomberg Businessweek」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人々が働きたいという会社になるには 「働きやすさ」と「働きがい」、この2つが必要だ。

川野 幸夫 ヤオコー会長