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ヤフー、大胆な行動に出る?

次の一手はグーグルと提携か、株式非公開化か

2008年2月14日(木)

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Robert Hof (BusinessWeek誌、シリコンバレー支局長)

米国時間2008年2月6日更新 「Yahoo: Time for Bold Moves?

(編集部注:この記事は、ヤフーがMSの買収提案拒否を発表した11日よりも前に公開されたものです)

 現実を直視しよう。十中八九、米マイクロソフト(MSFT)は米ヤフー(YHOO)を買収することになる。マイクロソフトが一方的に提案した2月1日の掲示額446億ドルを数十億ドル上回る額で決着するだろう。

 だが、まだ買収が決まったわけではない。ヤフーの共同創業者でCEO(最高経営責任者)のジェリー・ヤン氏は従業員に宛てたメモで、代替案を真剣に検討していることを明言した。買収提案が発表された直後に「マイクロソフトの提案は、検討中の多くの選択肢の1つだ」と記している。

 代替案は、マイクロソフトによる買収提案に比べて株主に受け入れられそうもないのは明らかだ。訴訟を起こそうとする株主も現れるかもしれない。

 だが、ヤフーが買収提案に乗り気でないことで、独立維持のために大胆な行動に打って出る様相が強まってきた。少なくとも買収金額を吊り上げようとはするだろう。

(1)検索広告をグーグルに委託

 明らかにあまり実現しそうにない代替案がいくつかある中で、この(1)の選択肢が最も現実的である。オンライン検索市場における米グーグル(GOOG)のシェアは今や56%以上に達している。大きく水をあけられた2位のヤフーは撤退するのではないかと数年前からささやかれていた。

 ヤフーが検索広告をグーグルに委託し、その広告収入をグーグルと分配すれば、今年のキャッシュフローは25%(2億5200万ドル)増加すると米シティグループ(C)のアナリスト、マーク・マハニー氏は見ている。いくつかの報道によれば、最近ヤン氏は、少なくとも欧州の検索業務をグーグルに委託することを検討していたという。

 もしこの選択肢が選ばれれば、マイクロソフトはヤフーから手を引きたくなるだろう。そもそもマイクロソフトがヤフーを買収する目的はグーグルのオンライン市場支配を抑えることである。グーグルの得になるような買収は避けたいはずだ。

 とはいえ、ヤフーにとってこれは苦い敗北になる。なにしろ検索結果の横に広告を表示する「パナマ」というシステムの構築に数年を費やし、1年前にようやく始動させたばかりである。

 最終的に、この提携でヤフーの広告事業全体が打撃を受けるかもしれない。広告主にとっては、検索広告と「バナー」と呼ばれるオンラインディスプレー広告の両方を同一のシステムで掲載できるのが理想的だからである。

 この選択肢が実現する可能性は確かに低いが、「金融市場の予想に比べると、はるかに現実味があると思う」とマハニー氏は言う。

(2)プライベートエクイティ(非上場株)投資会社と組んで株式を非公開化

 ヤフーは紛れもなく優良な資産を保有している。1カ月のユニークビジター(重複を避けて算出したウェブサイトへの訪問者数)は世界で5億人と、業界随一の閲覧者数を誇る。また、ヤフー・ジャパン、中国アリババ・ドット・コム、韓国Gマーケット(GMKT)など海外のオンライン企業の株式も大量に保有している。

 実際、こうした資産を合わせると少なくとも100億ドル(ヤフーの現在の市場価値は400億ドル)になるとアナリストは見ている。資産の売却、人件費と設備投資のさらなる削減、グーグルへの検索業務外注を並行して行えば、2008年のEBITDA(金利払い、税金、償却前利益)は26億ドルになると米スタイフェル・ニコラウス(SF)のアナリスト、ジョージ・I・アスキュー氏は見積もる。

 これは2007年に比べて7億ドル近くの増加となる。ヤフーのレバレッジド・バイアウト(LBO、買収先資産を担保にした資金調達による買収)を正当化するのに十分な値と言えよう。

 だが、この(2)の選択肢の最大の問題を、アスキュー氏は2月4日の報告書でこう分析している。「どうにも採算が合わない。新たに抱える250億ドルの債務の利子は年間20億ドル。利払い後の利益は年に6億ドルしかない。これほど大規模な投資にプライベートエクイティが乗り出すのに必要な利幅には、とても届かない」。

 アスキュー氏はこう付け加える。「マイクロソフトは豊富な手元資金を持っているし、(プライベートエクイティとは違って)買収による相乗効果も見込まれる。どんな対抗馬よりも高い額を提示するだろう」。

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