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レジャー超大国、中国(11)
~中国人は、東京ならここに行きたがる!

爆発中の観光ブーム、日中関係を変えるか

  • 中村 正人

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2008年2月18日(月)

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 中国から来日するツアー旅行客の増加にともない、この1、2年、東京都内でも街角で中国人観光客をよく見かけるようになった。彼らは集団で連れ立って街に繰り出すことが多い。ためらうことなく中国語を話すのが特徴で、声のトーンが高い。日本の生活に慣れた在日中国人とは違い、見た目はどこかやぼったい。彼らは海外に出ても着飾る風ではない。中国で見かける中国人そのままなので、すぐわかる。

 彼らの東京滞在の時間は限られている。前回紹介した上海錦江旅游有限公司の人気ツアー「東京ステイ4日間」でも、2、3日目は箱根やディズニーランドを日帰りで訪ねるので、都内で過ごすのは到着日の午後と帰国日のフライト時間まで。そのわずかな時間を縫って、都内のいくつかのスポットをバスで訪ねまわることになる。

3大スポットに出没

 3大メッカは「お台場」「銀座」そして「秋葉原」である。今回はその3つのエリアに出没する中国人観光客をウォッチングしながら、現場関係者らの話も交えて彼らの東京体験を紹介しよう。

水上ボートによる東京湾クルーズは外国人観光客の人気観光メニューのひとつ

水上ボートによる東京湾クルーズは外国人観光客の人気観光メニューのひとつ

 まずお台場から。前々回の当連載で「はとバス」の富士山中国語ツアーの同行記を報告したが、先日、中国語の東京ツアーにも参加してみた。日の出桟橋から水上バスでお台場海浜公園に行き、散策後、ゆりかもめでパレットタウンに行くというコースだ。

 ツアーに参加していたのは、浙江省から来た4人家族とアメリカ在住の上海人男性だった。4人家族は息子の新婚旅行に両親もくっついてきたという。上海人男性は、アメリカの製薬会社の研究員でもう中国のことは浦島太郎の様子。水上ボートの上で、片時もビデオを離すことなく、東京湾の映像を収めていた。

数々のドラマのシーンに映りこむ「台場の女神」だが、この世代の上海人は知らないだろう

数々のドラマのシーンに映りこむ「台場の女神」だが、この世代の上海人は知らないだろう

 水上バスを降りると、フジテレビが見えた。お台場海浜公園を歩くと、自由の女神像のレプリカ「台場の女神」が現れた。

 「最近、中国の観光客の中にもフジテレビ本社とか自由の女神とか、日本のテレビ番組に出てくるシーンを見つけて、記念撮影したいという人たちが出てきました。この景色、初めてだけどテレビで見た、とか言いながら」。そう語るのは、富士山ツアーでもお世話になった「はとバス」中国語ガイドの駒走久子さんだ。

 お台場はテレビドラマ「花より男子」の撮影で知られるため、そのシーンの場所を見つけて、「ここがそうだ」とはしゃぐ若い旅行者も出てきた。フジテレビの前ではテレビの番組がらみのイベントをよくやっているから興味津々。ここでは地方から来た日本人も、台湾人も香港人も大陸の若者も同じような顔に見える。

 「花より男子」は台湾でのリメイク版「流星花園」が大陸でヒットしたといわれるが、多くの若者は原作が日本であることを知っている。昨年、日本版が初めて中国の国営テレビで放映された際は、乱闘やラブシーンの一部がカットされており、すごくシラけたという(富士山ツアーに同行してくれた大連出身の研修生の弁)。みんなすでに海賊版DVDで見ていたからだ。

メガウェブは中国人観光客には外せない!

とにかくビデオに撮りまくる(パレットタウンのヴィーナスフォート)

とにかくビデオに撮りまくる(パレットタウンのヴィーナスフォート)

 無人運転のゆりかもめに乗り、複合娯楽施設のパレットタウンへ。途中、ロリータファッションに身を包んだふたりの女の子が乗り込んできた。車内の多くは外国人観光客で、隣に座った欧米人男性は間近から彼女らにカメラを向けたりしている。

 噂には聞いていたが、パレットタウンは外国人観光客が多い。ここで目に付くのは、ハングルのガイドブックを手にした韓国人旅行者だろうか。彼らの好みは、中世ヨーロッパの街並みを模すテーマパーク型ショッピングモールのヴィーナスフォート。一方、中国人に断然人気なのは、トヨタのショーケースのあるメガウェブだ。

 「中国の方はやっぱり車がお好きですね。関税の関係でまだ中国では日本車は高いせいか、最新モデルが見られるメガウェブは中国語ツアーに外せないスポットです」と駒走さん。

 上海人男性も、メガウェブにはご満悦のようだった。富士スピードウェイの走行が体験できるシアターを観た後、次々と新車のシートの座り心地を試しながら、彼は言うのだった。「ぼくの車はスバルだけど、今度はトヨタを買いたいな」。

 たわいのないひと時であったが、お台場は最新風俗に出会えるという意味で、外国人にとって現代日本を確認するのに格好の場所となっているようだ。

銀座中央通りで見かけた中国人旅行者の家族

銀座中央通りで見かけた中国人旅行者の家族

 次に訪ねたのが、銀座中央通り。はずれの八丁目あたりに観光バスが数台列をなして停まっていた。なにしろ銀座は日本一の繁華街である。何でも一番いいものじゃないとお気に召さない中国人にとっては、お買い物と散策のための欠かせない立ち寄りスポットである。日本側にしても、国内の消費者が財布のひもを絞るなか、新たな高額消費の担い手として期待が集まっているだろう。

 某百貨店に入ってみた。そこには世界的な有名ブランド店がある。いたいた……中国人観光客である。一目でわかってしまう。明らかに周囲の客層と雰囲気が違っているからだ。

 実は別の日に、百貨店の広報からこんな話を聞いていた。

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