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FRB、利下げは止まらない

バーナンキ議長の周辺で政策論議が沸騰中

2008年2月22日(金)

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Peter Coy (BusinessWeek誌、経済担当エディター)
米国時間2008年2月13日更新 「How Low Will the Fed Go?

 米連邦準備理事会(FRB)のベン・S・バーナンキ議長らが金融緩和政策の着地点を探る中、その周辺では各派が熱弁を振るっている。

 「金融システムが凍りつかないように、大幅な利下げが必要だ」と横から口を出す人もいれば、「いや、景気全体としては、大胆な利下げを正当化するほど悪化の兆候は見られない」という反論の声もある。

 FRBの今後の政策を巡るこの議論に関連して、過去の2003~2004年の利下げは行き過ぎだったのではないかという超低金利政策の成否を巡る議論が持ち上がっている。

 当時のFRBは、アラン・グリーンスパン前議長の采配の下、管理下にある主要短期金利、フェデラル・ファンド(FF)金利を1%にまで下げた。その結果、IT(情報技術)バブル崩壊と株式市場下落後に、多くのエコノミストが恐れていた経済破綻を食い止めることに成功した。

 反面、この超低金利によるカネ余り現象が、悪質な住宅投機を招いたという批判もある。米モルガン・スタンレー(MS)のエコノミスト、スティーブン・ローチ氏は、当時のFRBは“連続バブル製造機”と化していたと評する。

 投資家は、大幅に利下げする可能性が大きいと見ているようだ。米ブルームバーグ・ファイナンシャル・マーケットの計算によれば、FF金利の先物は、3月18日に開かれる次回の連邦公開市場委員会(FOMC)でFF金利が3%から2.5%に引き下げられると予想し(2月13日時点)、さらに6月には2%にまで低下すると見ている。

好材料は見つからず

 米シティグループ(C)の米国経済・市場担当アナリスト、ロバート・ディクレメンテ氏は、FF金利の底を2.25%と予見しているが、もっと下がる可能性も否定しない。「弱含みの景気と不安定な金融の間で、悪い化学反応が起きている。この負の相乗効果は、FRBがその関係を断ち切らない限り続く」。

 ウォール街を代表する弱気筋の1人、米メリルリンチ(MER)の北米担当エコノミストのデビッド・ローゼンバーグ氏は、「FF金利は1%まで下がる」と考えている。

 実際、金融分野では悪いニュースが続いている。2月11日、米アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は、住宅ローン関連金融商品の評価損として約50億ドルの計上が必要になると発表。2月13日には、米住宅ローン保証最大手のMGICインベストメントが、過去最悪の四半期損失、14億7000万ドルを計上した。債務不履行が相次いだためだという。

 信用市場でも好転の兆しは全く見えない。銀行は買い手のつかないレバレッジド・バイアウト(LBO、相手先資産を担保にした借り入れによる買収)融資という重荷を抱え、商用不動産向け融資の基準引き上げにも乗り出した。今まで商用不動産への打撃は居住用よりずっと軽度で収まっていた。住宅価格の大幅な下落が貸し渋りを引き起こし、その終わりが見えないのも大きな頭痛の種だ。

利下げは容易ではない

 バーナンキ議長らはリスクを取ることにやぶさかでない。大恐慌に関する代表的な学者でもある同議長は、経済全体が信用収縮の巻き添えになるのを断固として防ぐと何度も明言している。影響力のあるFRB理事の1人であるフレデリック・ミシュキン氏は、1月11日の講演で、「金融当局は、混乱期には大胆に動くことも必要だ。マクロ経済の弊害が明らかになる前に予防的措置が不可欠な場合もあるからだ」と述べている。

 それでも、金利の大幅な引き下げは簡単な決断とは言えない。1月下旬の2度の利下げは満場一致の決定ではなかった。1月22日には、セントルイス連銀のウィリアム・プール総裁、1月30日にはダラス連銀のリチャード・フィッシャー総裁が反対票を投じている。元FRB理事で現在は米マクロエコノミクス・アドバイザーズ(本社:セントルイス)の副会長を務めるローレンス・メイヤー氏は、「FRBは0.25~0.5%の小幅な追加利下げをした後、年末にかけて利上げに転じる」と予想する。

コメント1件コメント/レビュー

サブプライムロ-ンについては昨年から語る人が多い。損失の額もかなり言われている。然し、額が少ないのかどうかは分からないがサブプライムロ-ンを借りて住宅を買ったものが、住宅価格が上がると値上がり分を担保に金を借りて消費に使っているという。日本の地上げが盛んな時代のバブル景気に似た現象が有ったと聞く。そのような根無しロ-ンはなんと呼ばれ、どのくらい有るのだろうか。そのロ-ンは住宅価格が下がれば、即馬脚が表れ、当然追加担保も取れなければ、返済も受けられない。不良債権として金融機関に溜まっている可能性がある。住宅価格の上昇と下落からどの位になっているのか計算できないのだろうか。是非解明してもらいたいものだ。マスヤジ`08.2(2008/02/22)

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サブプライムロ-ンについては昨年から語る人が多い。損失の額もかなり言われている。然し、額が少ないのかどうかは分からないがサブプライムロ-ンを借りて住宅を買ったものが、住宅価格が上がると値上がり分を担保に金を借りて消費に使っているという。日本の地上げが盛んな時代のバブル景気に似た現象が有ったと聞く。そのような根無しロ-ンはなんと呼ばれ、どのくらい有るのだろうか。そのロ-ンは住宅価格が下がれば、即馬脚が表れ、当然追加担保も取れなければ、返済も受けられない。不良債権として金融機関に溜まっている可能性がある。住宅価格の上昇と下落からどの位になっているのか計算できないのだろうか。是非解明してもらいたいものだ。マスヤジ`08.2(2008/02/22)

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