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米HP、増収増益はBRICsの恩恵

インドや中国での高成長が国内の不振をカバー

2008年2月28日(木)

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Louise Lee (BusinessWeek誌、シリコンバレー支局記者)

米国時間2008年2月19日更新 「HP's International Appeal

 ブラジル、ロシア、インド、中国――。これら新興市場での活況に支えられ、米ヒューレット・パッカード(HP、HPQ、本社:カリフォルニア州パロアルト)は、アナリストの予想を上回る第1四半期(2007年11月~2008年1月)決算を発表した。海外事業の成長を追い風に、HPは米国の景気減速に足を引っ張られることなく、通期の業績見通しを上方修正するに至った。

 HPは今年度通期(10月終了)の売り上げ見通しを、当初の1115億ドルから1135億~1140億ドルに引き上げた(前年度の売り上げは1043億ドル)。投資家の期待に応えるこの発表に対し、株価は時間外取引で反発。HPのマーク・ハードCEO(最高経営責任者)はアナリストとの電話会議で、「すべての地域で成長性と収益性のバランスが取れていた。主要市場でのシェア拡大も達成した」と述べた。経費節減の取り組みも奏功すると見ており、「今年は昨年を上回る大幅なコスト削減が見込める」と自信を示した。

パソコン部門が堅調

 ハードCEOのこうした発言と明るい業績見通しの影響から、“米国での景気減速によってパソコンやプリンターの需要が減退する”との懸念は和らいだ。

 同じIT(情報技術)業界の主要企業でも、売り上げ増が予想を下回るとの見通しを先頃明らかにした米シスコシステムズ(CSCO)や米アップル(AAPL)とは、明暗が分かれた格好だ。

 第1四半期の決算発表を受け、HP株は5%高の46.15ドルをつけた。純利益は21億ドルで38%の上昇、売り上げは285億ドルで13%の上昇となった。収益性の尺度となる営業利益率は1.9ポイント上昇し、9.2%となった。

 HPの全事業のうち、ノート型パソコンが牽引するパソコン部門の売り上げは108億ドルで、成長率は最も高く24%。それでもパソコン部門の売り上げが急増した前四半期の30%からは減速している。HPの幹部は急拡大した昨年ほどの売り上げ増は期待していないとし、その前提の下でコスト削減を進めていると述べた。「重要なのは、好調だった年に基づくビジネスモデルを構築しないことだ」とハード氏は言う。

最大のライバルはデル

 HPは売り上げの大半を海外市場で上げてきた。多くの専門家が言う「国内での景気後退」の影響を免れたのはそのおかげだ。この第1四半期の総売り上げも、69%が米国外からのものだった。

 例えば、アジア太平洋地域での売り上げは前年から22%増加。ブラジル、ロシア、インド、中国のBRICs4カ国の売り上げは前年比35%増と急拡大した。

 強気の見通しを示したHPだが、依然として様々な懸念材料もある。まず、マクロ経済の視点では、企業がIT投資を縮小する恐れが出てきている。米IT調査会社フォレスター・リサーチ(FORR)は先頃、2008年の米国IT投資額の成長見通しを4.6%増から約2.8%増に下方修正した。世界規模でも、当初予想の9%増から6%増へと見直した。個人消費の見通しも不安含みだ。事実、ハード氏は電話会議でこう述べた。「第1四半期の後半には、これまでにないような個人消費の抑制が見られた」。

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