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勝ち組ブルーレイ、新たな戦いに突入

HD-DVDは最初のライバルに過ぎなかった

2008年3月4日(火)

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Cliff Edwards (BusinessWeek誌、シリコンバレー支局記者)

米国時間2008年2月20日更新 「R.I.P., HD DVD

 ソニー(SNE)、パイオニアなどの「ブルーレイディスク」陣営は、「HD-DVD」陣営との“次世代DVD戦争”でめでたく勝利を収めた。

 家電業界で次世代の高画質DVD規格を巡る激しい争いが始まってから6年余り。2月19日、東芝は業界標準を目指していた自社のHD-DVD事業に終止符を打つことを正式に発表した。これで年間240億ドルの市場規模を持つ次世代DVDの規格は、ブルーレイディスクに決まった。

ブルーレイの新たなライバル

 東芝を倒したブルーレイ陣営だが、今後は業界標準となったブルーレイ規格を消費者に浸透させるため、技術や事業展開、マーケティング面で多くの課題に直面することになる。次世代の高画質DVDの普及が遅れたのは、規格競争ばかりでなく、こうした課題のせいでもあった。

 「規格競争が終わってようやく、我々の本来の仕事が始まることが明らかになった」と、ブルーレイディスク・アソシエーション会長で、米パイオニア・エレクトロニクス上級副社長のアンディ・パーソンズ氏は話す。

 ブルーレイディスクは、2002年に日本の展示会で初登場した。だがその後の市場の大きな変化により、苦境に立たされることになる。ブルーレイの目的は、自宅のテレビで映画館並みの鮮明な画像とサラウンド音声を味わえるようにすることだ。ブルーレイディスクは、高性能の液晶テレビやプラズマテレビが対応するフルHD解像度(「1080プログレッシブ(1080p)」の映像を表示するために必要とされる、大量の非圧縮データを保存する。

 しかしブルーレイの登場から6年たった今、消費者の選択肢は広がっている。技術の向上により、低解像度の映像を大画面テレビ用に変換できる“アップコンバート”機能を持ったDVDプレーヤーは79ドルで購入できるようになった。動画のダウンロードはインターネットでできるため、将来はディスクやプレーヤー自体が不要になる可能性もある。

 「ブルーレイは高画質メディアの標準の座を勝ち取ったものの、今度はアップコンバート機能付きの(安価な)従来型DVDプレーヤーや、将来始まるデジタル配信との戦いで苦しむ」と、米市場調査会社NPDグループの業界分析ディレクター、ロス・ルービン氏は指摘する。

 そして今、この“次の戦いの場”でも、様々な規格が競合している。米アップル(AAPL)、米ティーボ(TIVO)、米スリング・メディア、米VUDU(ブードゥー)、さらにケーブルテレビ会社や衛星放送会社は、一般家庭の消費者が高画質の映画を自宅のセットトップボックス(ケーブルテレビなどの専用受信機)に直接ダウンロードできる装置を売り出している。その画質はブルーレイには劣るが、ブルーレイの普及を妨げる可能性は十分にある。

消費者が混乱する可能性も

 このような新しい競合製品や競合サービスが消費者に受け入れられれば、ブルーレイはたちまち危機に陥りかねない。米ウォルマート・ストアーズ(WMT)、米ベスト・バイ(BBY)、米ネットフリックス(NFLX)など米国でDVDソフトを扱う大手小売店は、販売不振が理由でHD-DVD規格のプレーヤーやソフトなどの関連製品の販売を中止した。もしブルーレイが期待通りにビデオ市場を再活性化できなければ、DVDの販売自体をやめる可能性もある。

 パイオニアのパーソンズ氏は、ブルーレイが置かれた特殊な状況をこう説明する。ブルーレイプレーヤーのメーカー各社は、これまで東芝などのHD-DVD陣営と戦うために団結してきたが、今後はメーカー同士の競争に勝つための新たな戦略が必要になる。

 しかし同時に、まだ関心の低い消費者にこの高画質ディスクの利点を伝えるため、協力関係は保たなければならない。ごく最近になって従来のVHSビデオからDVDに買い替えた家庭も多いのだ。「どのメーカーも市場を制覇し、他社製品との差別化を図りたいと考えている」。

 メーカー各社が、ブルーレイプレーヤーに様々な機能を付加して、他社製品との差別化に躍起になると、短期的に消費者の間で混乱が生じる可能性もある。

コメント5件コメント/レビュー

確かに当面は安いDVDは強敵になるだろうが、あくまで当面の話。アップコンバートも発達してきてるけど、それもDVDとしては凄い!!というだけであって、BDと比較すれば一目瞭然の違い。BDを見たことがなければ、納得できる画質かもしれないが、まともなBDソフトを見てしまえば、満足できるものではない。VSストリームの場合、将来的に映像をポータブル機器で鑑賞するのが主流になるのであれば、勝ち目があるだろうけど、音楽ほどには広まらないだろう。それ以前の問題として、日本においては現在の通信量でプロバイダ値を上げ、一生懸命値上げを画策しているのに、わざわざユーザがより高い通信費を払って、質の悪い動画を手に入れるわけがない(2008/03/05)

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確かに当面は安いDVDは強敵になるだろうが、あくまで当面の話。アップコンバートも発達してきてるけど、それもDVDとしては凄い!!というだけであって、BDと比較すれば一目瞭然の違い。BDを見たことがなければ、納得できる画質かもしれないが、まともなBDソフトを見てしまえば、満足できるものではない。VSストリームの場合、将来的に映像をポータブル機器で鑑賞するのが主流になるのであれば、勝ち目があるだろうけど、音楽ほどには広まらないだろう。それ以前の問題として、日本においては現在の通信量でプロバイダ値を上げ、一生懸命値上げを画策しているのに、わざわざユーザがより高い通信費を払って、質の悪い動画を手に入れるわけがない(2008/03/05)

 家庭用映像機器に大きな革命期が来ているように思います。陳腐ですが、ブロードバンド。もはや、テレビ、ブルーレイも電波やケーブルから強制的にみせられるものから、自分の欲しいものが選択できるものにシフトしていくのでしょう。スタンドアローン的な使い方も残るでしょうが、家庭内LANによる利用が今後の主流ですね。そのとき、ブルーレイがどのポジションにいるのか?PCとの関係によっては、HD-DVDの再起もあるように思います。今までとは、まったく違うモデルが必要になるのでは?と思います。(2008/03/05)

ブルーレイはパッケージ販売のためのメディア(録画は日本だけの文化)なので、フラッシュメモリが競争相手になることは無いと思われます。MDのように日本だけで録画用として普及することはあるかもしれませんが…。コメントで500本も録り貯めたという人がいますが、コピーワンス(今後はダビング10)のせいでブルーレイにしても将来的には同様の問題が発生します。権利者は意地でも観せたくないようなので、録画したものは期間限定だという割り切りが必要なのではないでしょうか。(2008/03/05)

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