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レジ袋有料化に踏み切った中国

“白色汚染”との戦いに本腰?

2008年3月14日(金)

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 2007年12月31日、中国政府は2008年6月1日から「“レジ袋”の生産、販売、使用を規制する」との通達を公布した。“レジ袋”(=中国語“購物袋”)とは、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどで購入品を入れるために渡されるポリエチレン製の袋であるが、その通達の要点は次の通りである:
[1] 2008年6月1日から“厚さが0.025ミリ以下のレジ袋”(=“超薄塑料購物袋”)の生産、販売、使用を禁止する。
[2] 2008年6月1日からスーパー、ショッピングセンター、自由市場などでそのほとんどが無料で提供されているレジ袋の有料制度を実施し、無料提供を禁じる。
[3] レジ袋の品質検査を強化し、“超薄塑料購物袋”の生産を継続するなどの違反に対しては厳罰に処す。レジ袋の管理を強化して、品質不良のレジ袋の流入を防止する。

中国で使用されているレジ袋500億枚

 「中国チェーンストア経営協会」(=「中国連鎖経営協会」)の統計によれば、2007年に中国のスーパーマーケット業界で使用されたレジ袋は約500億枚であるという。日本のレジ袋消費量は年間で約300億枚だというから、これを日本の人口1.2億人で考えると、1人当たり年間で250枚を消費している計算になるが、人口13.2億人の中国では1人当たり年間で約38枚を消費しているに過ぎない。ただし、中国でスーパーマーケットがあるのは大・中都市がほとんどであり、それら地域の人口合計は約4億人と思われるので、この人口を前提として考えると、1人当たりの年間消費量は125枚と日本の消費量の半分に相当することになる。

 一方、「中国プラスチック加工工業協会」の統計によれば、スーパーマーケットで使用されるレジ袋は1日当たり10億枚、その他の各種プラスチック袋が1日当たり20億枚で、年間の使用量は前者が3650億枚、後者が7300億枚となっている。レジ袋で比較すると500億枚と3650億枚ではあまりにも差が大きいが、かなりの数量が海外に輸出されていると考えてよいと思う。ちなみに、日本も海外からレジ袋を大量に輸入しているが、その輸入量の50%以上を中国が占めているという。

 上述の各種プラスチックには、自由市場で販売される野菜、果物、魚、肉などの生鮮食料品の包装に使われる非常に薄いプラスチック袋(持ち手のない単なる透明な袋)が含まれているが、これは全国どこでも見かけるので、その消費量はレジ袋の比ではない。今回の規制にはこの袋は含まれないと思うが、“購物袋”の範疇に含まれて無料提供が禁止されるのかどうかは定かではない。今回の国務院通達が環境保護を目的としたものであるから、これも含めないと意味がないと思うが、実際に含めるとなれば生鮮食料品の売り場では大混乱が起きるだろうから非現実的か。

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「世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」」のバックナンバー

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「レジ袋有料化に踏み切った中国」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師