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道路問題の先送りはできない

不良債権問題の失敗を繰り返すな

  • 山崎 養世

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2008年3月18日(火)

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 道路問題は不良債権問題によく似ています。

 まず共通するのは、日本が自分で作り出した、国内問題であることです。黒船や石油ショックのように、外から襲いかかったものではありません。外からの脅威には無類の強さを発揮する日本人も、内なる病の解決を先送りするうちに、手がつけられないほど問題が巨大になりました。

 2つ目の共通点は、借金問題であることです。多少経営を改善しても金利がかさめば借金は膨張します。最大の道路問題である高速道路の問題は、不良債権問題そのものです。

 3番目は、ごまかしても、時間を稼いでも、経済は衰退を続けたことです。不良債権問題は日本の金融システムをマヒさせ、道路問題は日本の国土を過密と過疎にしてしまいました。ことに、国土の均衡ある発展といいながら、あらゆる交通手段が整う大都市と、高くて使えない高速道路しか長距離の移動手段がない大半の国土に分けてしまいました。

 不良債権問題と同じように、道路問題も、失われた15年がたたないと解決しないのでしょうか。

90年代、適切な対応で力強く復活した欧米経済

 私が高速道路無料化を提案してから、ちょうど7年目になりました。日本経済のタイムリミットが来ていることをヒシヒシと感じます。不良債権問題の過ちを繰り返さず、今解決すべきです。

 不良債権問題については、苦い思い出があります。

 1990年代初めの頃でした。当時、私は米国で資本市場の仕事に携わっていました。今によく似た経済環境でした。米国では、1980年代終わりから不動産が下落を続け、住宅金融を担ったS&L(貯蓄貸付組合)の多くが経営破綻し、シティバンクのような大手銀行も経営危機に瀕していました。

 この時は、不動産バブルが崩壊したのは、世界的現象でした。欧州諸国も日本も不動産の下落と金融機関の経営危機に直面していました。

 追い詰められた米国政府は、公的資金を投入してS&Lの整理を断行し、損失を政府が負担して預金者を守りました。93年末に処理は、ほぼ終わりました。欧州諸国も銀行の国有化や財政資金の投入によって不良債権問題を処理しました。私もRTC(米国整理信託公社)の不良債権処理のビジネスやシティバンクのアセットバック証券の業務に携わりました。その中で、不良債権処理の公式のようなものが見えてきました。

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