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ソニーの新型携帯端末の実力は?

ウェブ接続の遅さにイライラ、操作性はiPod touchに軍配

2008年3月19日(水)

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Kenji Hall (BusinessWeek誌、東京支局テクノロジー担当記者)

米国時間2008年3月10日更新 「Sony's mylo: No Match for iTouch

 近年東京を訪れる外国人がこぞって目を引かれるのが、携帯電話の小さい画面に没頭する日本人の姿だ。よく見ると、猛スピードでメールを打ったり、ゲームに興じたり、音楽やポッドキャストを聴いたり、テレビを見たり、ブログを更新したり、ネットを検索したりなど、様々な楽しみ方をしている。わずか13個のキーでウェブにつなぐのは少しも苦でないようだ。

 しかし私としては、QWERTYキーボード(標準配列のフルキーボード)と、タッチパッドかマウスを備えたパソコンの方が使いやすい。だから、無線携帯端末「mylo(マイロ)」の新型機をソニー(SNE)から借りて試用できることになった時には、期待に胸が膨らんだ。

 マイロとは“my life online”の略。借用前の時点では、サイズと機能は日本の携帯電話並みで、タッチパネル式の画面とパソコン並みのウェブブラウザーを搭載している、そんな機器だと認識していた。しかもインターネットへの接続には、携帯電話網ではなく、標準的な無線LAN(構内情報通信網)を使用する。したがって、例えば日本と米国のように、携帯電話の規格が異なる国を行き来する時にも利用できるはずだ。

 マイロと過ごす1週間で、携帯電話にサヨナラでき、もしかしたらノートパソコンも不要になるかもしれない――私はそう思っていた。しかし、そんな空想は夢物語に終わった。楽しさより、がっかりの方が多かったのだ。

携帯電話に比べてかなり重い

 マイロの初代機が登場したのは2006年のこと。パソコンをいちいち起動せずにウェブでコミュニケーションしたいと願う、ネットのヘビーユーザー向けの製品だった。今回試用した第2世代機でもそのコンセプトは変わっていない。米国で2月に登場し、日本では3月1日に発売されたばかりの新型機だ。初代機は丸みを帯びたおもちゃ風のデザインだったが、新型機はもう少しシャープな外観になった。本体下部をスライドすると、手元が暗くても使えるようバックライト(キーの発光機能)を搭載したQWERTYキーボードが現れる。

 初代機に比べて様々な改良が施されたマイロだが、まだ理想にはほど遠い。私が最も不満に感じたのはインターネットへの接続だ。ウェブサイトを開くのが著しく遅かった。我慢して1時間ほど使ってみたが、ついにしびれを切らし、ノートパソコンに戻ってしまった。マイロをノートパソコンに接続することも可能だが、それでは無線機器の名がすたる。また、約200グラムという重量も、もっと軽かったらと思う。私の携帯電話に比べて、重さは2倍、厚さは数倍だ。

 今回の試用は主に私の自宅で行った。我が家は高速ブロードバンドサービスに加入し、無線LANルーターも設置している。接続速度はおおむね毎秒60~100メガビット(メガは100万)。米国のブロードバンドの平均速度の12倍以上だ(米ワシントンDCのシンクタンク、インフォメーション・テクノロジー&イノベーション・ファウンデーションの2007年の調査に基づく)。米グーグル(GOOG)の動画共有サイト「YouTube(ユーチューブ)」の動画を私のノートパソコンで開くと、数秒で読み込みが完了する。ほかのウェブサイトも同様だ。

メモリー容量も見劣りする

 だが、マイロを使っていると、ブロードバンドがない時代に戻ったような気分になった。例えば、日本で話題を呼ぶ米国出身の黒人演歌歌手ジェロの動画をユーチューブで見ようとしたら、2分以上もかかった。米の人気ブログ「Boing Boing(ボインボイン)」、米のジョークニュースサイト「The Onion(オニオン)」、米ワシントン・ポスト紙(WPO)傘下のウェブマガジン「Slate.com(スレート・ドット・コム)」といったサイトでは、エラーメッセージが表示された。ザ・マグロウヒル・カンパニーズ(MHP)のビジネスウィークのポッドキャストをダウンロードしようとした時も同じだった。米ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)のサイトでは、あまりの遅さにイライラして、読むのをあきらめた。

 一方、米グーグル(GOOG)や米ヤフー(YHOO)などのサイトの表示や、ソニーの動画共有サイト「eyeVio(アイビオ)」に投稿された動画の再生は、多少はましだった。

 マイロに欠けている機能で特に痛いのは、映画やテレビ番組の全編をオンラインストアからダウンロードするサービスがないことだ。米アップル(APPL)の「iPod touch(アイポッドタッチ)」は、「iTunes(アイチューンズ)ストア」でダウンロードが可能だ。ソニー製のデジタルビデオレコーダーやノートパソコン、ビデオカメラを持っているなら、動画やテレビ番組、映画などをダウンロードしてメモリースティックに保存し、マイロで見るという手も考えられる。

 しかし、ソニーのオンラインマニュアルや操作説明では、そうしたことが可能かどうか全く言及がない。おまけにメモリースティックは別売りだ。また、マイロの内蔵メモリーはわずか1ギガバイト(ギガは10億)。299ドルのiPod touchが8ギガバイトのメモリーを搭載しているのに比べると、ほぼ同じ価格のマイロのメモリーは物足りない。

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