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韓国の輸出企業にウォン安の追い風

円高の逆風が吹く日本企業とは大違い

2008年4月11日(金)

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Moon Ihlwan (BusinessWeek誌、ソウル支局長)
米国時間2008年3月28日更新 「Korean Exporters Win with a Weaker Won

 ドル急落の衝撃波がアジア市場全体を揺るがす中、韓国の大手輸出企業の経営陣は笑いが止まらない状態だ。ドル安の進行に合わせて韓国ウォンも下落しているためだ。そのうえ、円は上昇している。

 つまり、現代自動車サムスン電子LG電子といった韓国企業は、世界市場で最大のライバルと見なしている日本企業に対して価格競争力で優位に立つことになる。

 「こうした輸出企業の業績は予想をはるかに上回るだろう」と、資産運用会社ハンガラム・インベストメント・マネジメント(ソウル)のパク・ギョンミン最高経営責任者(CEO)は語る。

 収益の3分の2以上を輸出に頼る現代自などの韓国の大手企業は、このところの金融市場の混迷によって陥った苦境から脱却できることになる。米国の景気低迷の影響で対米輸出の伸びは確実に頭打ちだが、新興市場、特に資源大国における旺盛な需要が十二分に補ってくれると期待を寄せる(BusinessWeek.comの記事を参照:2008年1月30日「Hyundai Bets Big On India and China」)。実際、1986年には40%を占めていた米国向け輸出の割合は、2002年に20%に半減、今年1月には11%にまで下がり、輸出企業の対米依存度は低下している。

 世界市場で日本企業とシェアを奪い合う韓国企業は、円の急騰でウォン安との相乗効果が期待できる。年初来ウォンはドルに対して5%余り下落し、主要通貨がドルに対して強くなる最近の為替動向から取り残されている。一方、円の対ドル相場は11%上昇した。

 円高とは逆にウォン安が進んでいることは、昨年7月以来、ウォンが円に対し24%も安くなっていることにも表れている。その結果、競合する日本製品に比べて韓国製品の割安感が強まっている。2007年半ばまでの1年半でウォンは対円で34%上昇したが、相場状況は一転した。

外国人投資家が韓国株を投げ売り

 主要通貨がドルに対して軒並み上昇する中、ウォンは下落している。そのきっかけを作ったのは外国人投資家だ。世界的な信用収縮に直面して韓国の株や債券を投げ売りし、現金確保に動いているのだ。

 「韓国証券市場の流動性の高さは、新興国の中でも依然として群を抜いている。キャッシュ確保を急ぐ外国人投資家には格好の標的となってしまうのだ」。ソウルのシンクタンク、韓国金融研究院のエコノミストであるイ・ユンソク氏はこう指摘する。

 外国人投資家は韓国株売却で手にしたウォンをドルに換え、韓国市場から手を引いている。年初からの韓国株の“外国人売り”は約130億ドルに達し、指標である韓国総合株価指数(KOSPI)の12%下落を招いた。昨年KOSPIは32%上昇しており、外国人投資家がキャッシュ確保のための利食い売りをしやすい状況でもあった。

 ウォンの下落に拍車をかけたのが、“円キャリートレード”の減少だ。以前は円で調達した資金を韓国のような高金利市場に投資する円キャリートレードが盛んに行われていた。さらに、外国株の取得に合わせてウォン買いの“為替ヘッジ”ポジションを立てていた韓国系投信がこうしたポジションの解消に動いたのも、ウォン売りを助長した。米モルガン・スタンレー(MS)が3月下旬に発表した調査リポートによると、世界中の株式市場で株価が下がる中、こうした為替ヘッジポジションの解消も進んでいるという。

原油価格の高騰が貿易収支悪化の原因に

 ウォン下落の原因はまだある。韓国の経常収支(広義の財・サービスの貿易収支)が悪化しているのだ。韓国は原油供給を完全に輸入に頼っており、政府の予想では、昨年59億ドルの黒字だった韓国の経常収支は、今年は70億ドルの赤字となる見込みだ。

 「世界の金融市場は混乱状態にあり、原油や商品取引価格が高騰していることを考えると、当面ウォンの反発はないだろう」とハンガラム・インベストメントのパク氏は見る。こうした見通しは、輸出企業にとって追い風だ。

 現代自動車を例に取ってみよう。

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