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アウトソーシング新時代

大国インドの人気はコスト優位性が崩れて低下し、別の国が浮上

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2008年4月17日(木)

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Rachael King (BusinessWeek.com記者、サンフランシスコ)
米国時間2008年4月7日更新 「The New Economics of Outsourcing

 メキシコのIT(情報技術)サービス会社ソフテック(本社:モンテレー)は昨年、30の新規顧客を獲得した。顧客の多くはIT業務の一部をインドの企業へアウトソーシングしていた。だが「何か違うものを求めて」ソフテックに業務を依頼してきた、と世界各地に展開する同社のニアショア(近隣国へのアウトソーシング)サービス担当CEO(最高経営責任者)のベニ・ロペス氏は言う。

 インドへIT業務をアウトソーシングしてきた会社は、何年も前から“インドにはないもの”を探してきた。インドの高い転職率と信頼性の低い通信インフラなどがその理由だ。だが最近になって、インド以外のアウトソーシング先探しが緊急性を帯びてきた。

 とりわけドル安でルピー建てITサービス費用の増加に苦しむ米企業にとっては切実な問題だ。過去5年間でドルの対ルピー為替レートは約16%下落。高い不動産コストや増税の見通しも相まって、インドの魅力は薄れつつある。

 インドへのアウトソーシングが割高になるにつれ、北米の企業は時差のあまりない西半球の近隣諸国に目を向け始めた。数年前には、インド企業にITなどの業務を委託することで40%〜50%のコスト削減ができた、と米経営コンサルティング会社ネオIT会長のアトゥル・バシスタ氏は言う。だがこのままドル安が続けば、コスト差は10%〜20%に縮小すると同氏は試算する。「20%しかコスト削減できないとなると、時差が気になってくる」(バシスタ氏)。

時差で有利なアルゼンチン

 米キンバリー・クラーク(KMB)がアルゼンチン・ブエノスアイレスにあるコグニザント・テクノロジー・ソリューションズに独SAP(SAP)ソフトウエアのアプリケーションの技術サポートを委託したのも、時差を考慮した結果だ。

 アルゼンチンは人材が豊富で、キンバリーの拠点もある。さらに、地理的に近く時差があまりないため協業しやすいことも魅力だった。「ブエノスアイレスを選んだ理由はいくつもあるが、SAPサポート業務を進めるうちにその選択は正しかったと確信するようになった」と、キンバリー最高情報責任者のラモン・バエス氏は言う。さらに同社はアプリケーション開発と保守をインド・チェンナイにあるコグニザントに委託している。

 インドへ業務をアウトソーシングする経済的なメリットがいつまでもつかは議論が分かれるところだ。インドの「オフショア拠点としての優位性は急速に失われつつある。インドの魅力は日に日に減退している」と、米IT調査会社フォレスター・リサーチ(FORR)のアナリストは今年1月発表したリポートの中で述べた。

 フォレスターは人件費の高騰、高い転職率、不十分なインフラなど、広く知られている問題を列挙した(BusinessWeek.comの記事を参照:2006年12月11日「Outsourcing: Beyond Bangalore」)。だが、ドル安やアウトソーシングのコスト高につながる税制改正の見通しなど、今までになかった問題も出てきている。

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