• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

ブラジルでまたも大油田発見

世界の石油大国の仲間入りか、ただし採掘への道は険しい

2008年4月25日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

Joshua Schneyer (BusinessWeek特別特派員、リオデジャネイロ)
米国時間2008年4月16日更新 「In Brazil, Another Gusher

 ブラジルの連続大ヒット──。エネルギー投資家の間でそう言われるほど、ブラジルで新油田発見のニュースが相次いでいる。公式なものから非公式なものまで、発表のたびに規模は大きくなっていく。こうした発見から、エネルギー資源に乏しい開発途上国だったブラジルが、石油輸出大国へと変化を遂げようとしている姿が浮かび上がる。

 最新ニュースは4月14日に届いた。ブラジル石油監督庁(ANP)のハロルド・リマ長官が、「カリオカ」という開発中の海底油田の原油・ガスの埋蔵量を「非公式」ながら最大で330億バレルにもなると発表したのだ。この埋蔵量が確認されれば、少なくとも過去32年間で世界最大規模の発見となる。
 昨年11月以来、国営石油会社ペトロブラス(PBR)による発見が続いている。まず海底油田「トゥピ」(確認埋蔵量50億~80億バレル)。その後発見された同規模の天然ガス鉱区「ジュピター(通称)」も、「天然ガス資源の乏しいブラジルにとって重要」な存在だ(ペトロブラス)。今回発表されたカリオカは、サントス海盆内の沖合170海里(1海里=約1.852キロメートル)、水深2000メートル地点に位置する。

情報は限定的で未確認

 330億バレルという埋蔵量が確定すれば、サウジアラビアとクウェートにある大油田地帯に次ぐ規模となる。両国の油田地帯は、発見から60年以上を経た今も、世界の石油産出量の約8%を占める。米国の確認埋蔵量は299億バレル(出典:英石油会社BP発表の『世界エネルギー統計調査』2007年版)とされており、たった1つの油田でブラジルが米国を抜く可能性さえある。メキシコが世界第5位の産油国となったのも、1976年に発見された埋蔵量350億バレルの「カンタレル油田」が大きく貢献している。

 リマ長官は14日開催のエネルギーセミナーで、「カリオカは世界第3規模の油田になる」との見解を示した。

 だが、今のところカリオカ新油田に関する確かな情報を手に入れるのは非常に困難で、恐らく不可能である。噂が噂を呼ぶ石油業界では珍しくないことだ。

 推定330億バレルという数字自体、信憑性に乏しい。リマ長官は発表時に「ペトロブラス社内から非公式ルートで得た」と述べたが、その翌日、証券監督機関のブラジル証券委員会(CVM)から、発言は内部情報の漏洩に当たる可能性があると指摘され、「雑誌など公のメディアでも報道されている」と弁明した。

回収可能な埋蔵量にも疑問が…

 ペトロブラスは過去にも何度か発見データを漏らしたことがある。発見当初には控えめな数字を発表することが多く、今回も「リマ長官の挙げた数字は推測の域を出ず、確実な埋蔵量を得るにはさらなる掘削が必要だ」という“お決まり”の声明を出して事態の収拾を図った。

 同社の国際部門責任者ジョルジ・ゼラダ氏も15日の朝食の席で、「新油田の実態を十分につかむにはもっと調査を進める必要がある」と発言。しかしその2カ月前、カリオカ地帯の共同探査を進めるスペインのレプソルYPF(REP)は、埋蔵量を「最低5億バレル」とかなり控えめに述べていた。

 リマ長官は14日の発表で、「カリオカの規模は、回収可能埋蔵量が50億~80億バレルのトゥピの5倍に上るようだ」と述べた。つまり、カリオカの330億バレルはすべて回収可能ということになる。これは重要な点だ。ほとんどの海洋油田では、回収可能量は埋蔵量の3分の1程度だからだ。

コメント0

「Bloomberg Businessweek」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック