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ボーイングCEO、立て直しを模索

ようやく姿を見せ、納期遅延を釈明したマックナーニCEO

2008年5月8日(木)

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Judith Crown (BusinessWeek誌、シカゴ支局上級記者)、田代弘子 (東京)
米国時間2008年4月23日更新 「Boeing's McNerney: 'Digging Out of a Hole'

 米航空機大手ボーイング(BA)は、話題の新型旅客機「ボーイング787ドリームライナー」の納期が3度目の延期となる発表を行った。「ジェームズ・マックナーニ会長、社長兼CEO(最高経営責任者)はなぜもっと前面に出てこないのか」と訝る声が一部関係者やウォール街のアナリストらから出る中、同氏は異例の行動に出た。

 4月21日、マックナーニ氏は従業員宛に真摯な内容のメッセージを発表。その中で最新鋭の787型機に関して「部品製造に必要な時間の見積もりが甘かった」ことを認め、生産拠点のあるワシントン州エバレットを前週に訪問したことを明らかにした。

 マックナーニ氏は、裏方に徹した手堅い仕事ぶりで定評のある人物だ。2005年にボーイングのCEOに就任する前は、米スリーエム(MMM)のCEOとして、その前は米ゼネラル・エレクトリック(GE)傘下の米GEエアクラフト・エンジンのCEOとして、それぞれ高い評価を得ていた。

初号機納入は2009年第3四半期に延期

 しかしボーイングの社運を懸けた787型機の開発は、これまでとは勝手の違う難事業だった。低燃費を謳い文句にした同機は、既に900機以上の大量発注を受けており、開発が順調に進んでいることを投資家らに納得させるため、マックナーニ氏は大変な苦労をしたらしい。

 マックナーニ氏にとって1つのヤマ場となったのが、4月23日。2008年第1四半期の業績結果と、納入遅延による今後の収益への影響について説明を行った。

 純利益は38%増の12億ドル、1株当たりの利益は1.62ドル。売上高は前年同期比で4%増の160億ドルを計上した。ウォール街の予想を上回る好業績に、日中の取引で株価は5%上昇し82.50ドルをつけた。受注残は過去最高を記録している。とはいえ、ボーイングが航空各社に支払う違約金は最終的に20億~40億ドルに上るほか、今後10年にわたって利益幅が縮小するというのがアナリストの見方だ。

 CFO(最高財務責任者)のジェームズ・ベル氏は電話会議で、違約金の規模については来年まで不明と述べた。来年納入予定の初号機25機では利益は上がらないが、787型機は長期的には収益が見込めるとしている。ボーイングは1株当たり利益を、2008年度は5.70~5.85ドル、2009年度はコンセンサス予想(6.87ドル)と同水準の6.80~7ドルと見込んでいる。

 マックナーニ氏は従業員宛てのメッセージの中で、パートナー企業への発注も含め、世界規模の787型機供給チェーンの改善を図っていると述べている。欧州・日本など世界中に広がる供給チェーンで部品不足や技術的な問題が相次いで起こったことが、現在までに15カ月に及ぶ初号機の納入遅延へとつながったのだ。4月9日に発表された今回の納期遅延(BusinessWeek.comの記事を参照:2008年4月9日「Boeing Delays Dreamliner Again」)で、初号機納入は2009年第3四半期に延期された。

 マックナーニ氏は電話会議で、技術の導入により、供給チェーンの3~4段階川下に属する各企業の在庫量及び生産中の製品について、常時正確に把握する必要性を痛感したと述べた。「そうすることで、プロジェクトの様々な面をどのように調整するかについての意識を、全工程で徹底させることができる」。

 現在までの不本意な成果、及び遅延が顧客に及ぼす影響については深刻に受け止めているとしながらも、「新計画によってスケジュール調整の失敗の可能性は大幅に軽減されるものと期待している。この革新的プログラムがよいスタートを切ることができれば、競合よりもはるかに先に、顧客に優れた効率性と価値をもたらすような画期的な新製品を提供していける」とマックナーニ氏は述べている。

CEOは4月9日の電話会議も欠席していた

 787型機をめぐる疑念が噴出する中、マックナーニ氏はほとんど姿を現していない。3回目の納期遅延の経緯が議題となった4月9日の電話会議にも欠席しており、異例の事態と見るアナリストも少なくない。納期の延期を説明する役目は、民間航空機部門の社長のスコット・カーソン氏、及び787型機製造責任者のパット・シャナハン氏に任された。

 初号機を発注した全日本空輸(ANA)の広報担当によると、4月10日に同社を訪れたのもカーソン氏だった。調達部担当副社長を務める日出間公敬氏は、「納入延期に遺憾の念を表明」した。

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