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グーグルのCEO、アップル役員兼務の怪

携帯電話OSでの両社対決を前に、シュミットCEOの立場は微妙

2008年5月15日(木)

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Arik Hesseldahl (BusinessWeek.com記者)
米国時間2008年5月7日更新 「Apple's Board: Still Room for Schmidt?

 米グーグル(GOOG)のCEO(最高経営責任者)エリック・シュミット氏は、米アップル(AAPL)の社外取締役を兼任している。この関係は、今までは大いに意味があることだった。

 世界最大のウェブ検索エンジンを運営するグーグルは、現在のIT(情報技術)界で絶大な影響力を誇る。アップルの看板商品であるパソコン「Mac」への理解も深く、音楽再生が可能な同社携帯電話「iPhone」用に様々なソフトウエアも開発している。例えば、グーグル傘下の動画共有サイト「YouTube(ユーチューブ)」の閲覧ソフトが代表例だ。パソコン、音楽プレーヤー、携帯電話など、ウェブ時代の画期的なハードウエアやソフトウエアを世に送り出しているアップルが、インターネットとその進化についてシュミット氏の見識を生かしたいと考えるのは当然のことだ。

 だが、その一方でグーグルは、アップルの競争相手にもなりつつある。このため、アップル取締役というシュミット氏の立場には、維持不可能とまではいかずとも、微妙な空気が漂い始めている。両社の事業が競合しかねないという懸念は、IT系ブログ界で以前から取り沙汰されていた。しかしここへ来て、対決の舞台が急ピッチで整いつつある。アップルが次世代iPhoneの準備を進める一方、グーグル製のオペレーティングシステムを搭載した携帯電話の開発が提携各社で進んでいるからだ。

グーグル開発の携帯電話用OS「アンドロイド」の登場で2社対決へ

 グーグルは、高速無線通信を手がける新設合弁企業にも大規模な出資を行う予定だ。米国では、無線ウェブアクセスの覇権を懸けて、iPhoneの通信事業者とこの新設企業が直接対決する可能性もある。グーグルが5億ドルの出資を決めたのは、米スプリント・ネクステル(S)と米クリアワイヤー(CLWR)の合弁企業(BusinessWeek.comの記事を参照:2008年5月7日「Putting WiMax on the Fast Track」)。米国市場でiPhone向けの通信事業を独占する米AT&T(T)よりも高速の無線インターネット接続を実現する予定だ。

 アップルとグーグルの事業の領域が重なる兆しは以前からあった。アップルがiPhoneを発売したのは昨年6月、シュミット氏が同社取締役に就任(BusinessWeek.comの記事を参照:2006年8月31日「Time for an Apple/Google Mash-up」)してから1年足らずのことだった。次世代iPhoneは市場範囲がさらに広がり、世界各国で幅広い消費者からの人気が見込まれる。iPhoneの販売実績は3月末現在で540万台。米パイパー・ジャフレー(PJC)のアナリスト、ジーン・マンスター氏は、2009年末の販売台数はその9倍近い4500万台にまで達すると予想している。

 一方のグーグルも、今回の合弁企業への出資を決める以前から、携帯業界へ参入する意向を明らかにしていた。2005年には米ソフトウエア開発企業アンドロイドを買収していた(BusinessWeek.comの記事を参照:2005年8月17日「Google Buys Android for Its Mobile Arsenal」)。グーグルが開発を進める携帯電話用オペレーティングシステム「Android(アンドロイド)」(BusinessWeek.comの記事を参照:2008年1月22日「A Warm Welcome for Android」)は、この時に買収した開発部隊が中核を担っている。

iPhoneをめぐる議論を辞退するも

 iPhoneが大成功を収めるというマンスター氏の予想が的中すると、2009年度のiPhoneの売上高見通しは180億ドルに達する可能性もある。これは同氏が予測する同年の売上高570億ドルの実に約3分の1を占める。

 グーグルは携帯電話自体の販売を手がけるわけではない。代わりに、アンドロイドプロジェクトから生まれたソフトウエアを搭載した携帯電話が、米モトローラ(MOT)、台湾HTC、韓国サムスン電子などのメーカーから登場する。こうした携帯電話がどれほどのヒットになるのか、正確な予測は立たない。しかし、「スマートフォン」と呼ばれる多機能携帯端末の人気が高まる中での発売となるのは確かだ。

 米国で発売されているスマートフォンの主要機種には、iPhoneのほか、カナダのリサーチ・イン・モーション(RIMM)の「BlackBerry(ブラックベリー)」、米マイクロソフト(MSFT)の「Windows Mobile(ウィンドウズ・モバイル)」搭載機、米パーム(PALM)の「Treo(トレオ)」などがある。米市場調査会社アイサプライの推定によると、2007年末時点のスマートフォンの市場規模は世界全体で1億3600万台。それが2009年末までには2億2900万台に跳ね上がると予想されている。無線機器市場の中でも特に成長著しい分野だ。

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