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中国「消費革命」最前線!(7)
~日本のドラマ・アニメはこれからも支持されるだろうか

日本動漫ファンは、1977~83年生まれに集中?

  • 中村 正人

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2008年5月27日(火)

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(前回「上海の若者がアキバへ社会科見学/宿題は『なぜ中国でアニメの産業化が進まないか?』から読む)

 前回、「80後」世代(1980年代生まれ)の上海人女性Oさんと日本の動漫のメッカ、秋葉原を訪ねた。彼女は膨大な動漫キャラが商品化され、産業として成立している日本の現場を目の当たりにし、中国の消費市場との成熟度の「違い」を知った。

 こうした「違い」がどうして存在するのか。その理由について彼女がどこまで考えをめぐらせたのか、正直わからない。あの国の「規制」がネックになっていることは確実だが、業界関係者からして疑うそぶりすら見せないのだから、どうしようもない話だ。そこをいたずらに突いてみても「答え」を持たない彼らの反発を買うだけだろう。

 だとすれば、Oさんたち消費者が日本の動漫を好きになってくれた理由や、享受のありようについて聞き出し、双方の隔たりを少しでも埋めるヒントにしたいと、前回は締めた。

 Oさんが来日する前、ぼくは上海で彼女に会っていた。「80後」世代が消費者としてどのように日本の動漫と出会ったのか。1981年生まれの彼女の生活史を通して、そのリアリティをつかみたかったからである。

「日本動漫」キャリアを詳細に分析

 彼女へのインタビューで明らかに見えたもの。それは、中華圏における日本の動漫とドラマ人気がピークを迎えた1990年代後半、その時代に中高生だった世代ならではの影響の受け方であった。2001年以降の中国における日本ドラマの突然の放映停止、韓流ブームの到来、話は小泉政権との関係にまで及んだ。

 以下、上海でOさんと交わした「日本動漫キャリア」のトークを再現しよう。

 話を聞いたのは、今年の2月、洋館を改装した「CITIZEN CAFE」。地下鉄1号線「陝西南路」駅から徒歩5分。店内にはコーヒーを片手にパソコンを開ける若い旅行者風の欧米人客や、パッと見ほとんど東京を闊歩する女の子と見違えるような上海人客が目についた(化粧や服装が街場の上海人とは明らかに違うのだ)。お茶しながらお話しするならここがいい、と彼女が案内してくれたシックなカフェだった。

 ちょっぴり薄め目のカプチーノとミントティーを注文。では、さっそく最初の質問。

―― これはどの人にも必ず聞いているんだけど、Oさんが最初に見た日本のアニメは? そして、それはいつのこと?

「最初だったかどうか忘れたけど、いちばん印象に残っているのは、『花の子ルンルン』。8歳か9歳のころ。当時(1990年頃)子供向けのアニメは17時から18時半まで毎日国営テレビで放映していました。中国では毎週曜日が決まってるのではなく、作品ごとにまとめて毎日放映されるの。その後も再放送で、同じ作品を何回も見た。学校から帰るといつもテレビの前にいた」

※「花の子ルンルン」は、1979年2月から1年間、テレビ朝日系列で放映されたアニメ。「キャンディキャンディ」の後番組として制作された。1966年に放映開始された「魔法使いサリー」に連なる東映の魔法少女アニメの流れをくむが、“おしゃれ”がテーマで、舞台はヨーロッパ。

―― どこが面白かったの。

「主人公が変身するところ。お姫様になったり女性警官になったり。ルンルンみたいに変身して、自分も夢をかなえたいと思った。女の子に大人気でした」

―― ほかには。

「次に夢中になったのは、『聖闘士聖矢』。星座ごとにたくさんのキャラクターが出てくる。でも私、主人公の星矢はあんまり好きじゃなかったな」

※「聖闘士聖矢」(SAINT SEIYA)は、1985年から「週刊少年ジャンプ」に連載された、車田正美著の長編マンガ。アニメは1986年から89年までテレビ朝日系列で放映された。ギリシャ神話をモチーフにしたバトルファンタジー。

―― どうして?

「なんでだろう。私、日本のアニメの主人公がたいてい好きになれないんです。主人公なのにあまり強くないからかなあ。でも、ほかに必ず好きなキャラクターがいる。日本のアニメが面白いのは、たくさんのキャラクターが登場して、それぞれ個性があること。友達とよく、私は誰が好き、あなたは誰っておしゃべりするの。それぞれ違うから面白い。私が『聖闘士聖矢』で好きだったのは紫龍。夢の中で彼と結婚したいと思ってた」(そう言って声を立てて笑った)

―― なるほどね。主人公がいちばん強くないか……。ぼくが小学校のころ好きだったのは「サイボーグ009 」だけど、主人公の島村ジョーはサイボーグのくせに、あんまり強くないんだ。知ってる?

「……」

―― そうか、女子は見ないよね(しまった。相手がうんと年下で、なおかつ外国人だということを忘れていた)。

「成長」がキーワード!?

 しばらく間を置いてから彼女は言った。

「わかった! 主人公の成長が日本のアニメのテーマだと思う。最近の『テニスの王子様』でもそう。越前リョーマはテニスはうまいけど、ナンバー1ではない。完璧ではないの。最初はクールで友達もいないんだけど、だんだんチームワークを学んで大人になる。少しずつ成長していく」

コメント6件コメント/レビュー

記事の内容に、現在、自分はSkypeや中国の日本語サイトで直接会話をしている女性の方々と全く同じ経緯を感じております。昨年、偶然友人から泉州市の国立大学の日本語学科の女性をSkypeを通じ知り合いました。3年生で日本語認定試験1級に合格していた彼女は流暢な日本語の会話をします。また、日本語の文章の理解度が高く、更に日本の歴史についても勉強しており、明治以降の文豪を読み漁るほどの勉強家です。その彼女は時間が有ると日本のアニメを好んで観てるそうです。ドラマもしかり。また、別の中国人の方(女性)日系企業に勤めていたものの辞めてしまったその女性もドラマやアニメから日本語を学び、日本語認定試験を取ったそうです。自分のキャリアのステップアップを臨んでいます。自分はアニメやドラマに精通してませんが、多数の中国の女性(10代~20代後半)の方は日本文化のアニメ、ドラマに憧れを抱いております。もちろん西欧文化に憧れを抱く方も相当数おられるそうですが。現在、中国の某サイトで日本語を勉強する意味で音声チャット、チャットメールできるところが数多く存在します。その中には、日本に住んでいる中国人もその中国の某サイトでありふれた日常会話を日本語のみで会話をしてまして、中国の方の日本語への関心が毎月のログイン数で驚くほど高まっておるのには驚かされます。アクセントの勉強される方、カタカナを勉強する方などなど。実際、直接会話を通じ、いろいろな中国の方が日本語を勉強されてる人が非常に多いのにも驚かされました(男女共に)。また、アニメやドラマで日本への憧れから日本語に触れたいという方が多いのです。覚えた日本語で日本人と話したい、話すと上達する。この環境を直に触れてると、中国の開放的な変化を感じる次第です。(2008/06/01)

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記事の内容に、現在、自分はSkypeや中国の日本語サイトで直接会話をしている女性の方々と全く同じ経緯を感じております。昨年、偶然友人から泉州市の国立大学の日本語学科の女性をSkypeを通じ知り合いました。3年生で日本語認定試験1級に合格していた彼女は流暢な日本語の会話をします。また、日本語の文章の理解度が高く、更に日本の歴史についても勉強しており、明治以降の文豪を読み漁るほどの勉強家です。その彼女は時間が有ると日本のアニメを好んで観てるそうです。ドラマもしかり。また、別の中国人の方(女性)日系企業に勤めていたものの辞めてしまったその女性もドラマやアニメから日本語を学び、日本語認定試験を取ったそうです。自分のキャリアのステップアップを臨んでいます。自分はアニメやドラマに精通してませんが、多数の中国の女性(10代~20代後半)の方は日本文化のアニメ、ドラマに憧れを抱いております。もちろん西欧文化に憧れを抱く方も相当数おられるそうですが。現在、中国の某サイトで日本語を勉強する意味で音声チャット、チャットメールできるところが数多く存在します。その中には、日本に住んでいる中国人もその中国の某サイトでありふれた日常会話を日本語のみで会話をしてまして、中国の方の日本語への関心が毎月のログイン数で驚くほど高まっておるのには驚かされます。アクセントの勉強される方、カタカナを勉強する方などなど。実際、直接会話を通じ、いろいろな中国の方が日本語を勉強されてる人が非常に多いのにも驚かされました(男女共に)。また、アニメやドラマで日本への憧れから日本語に触れたいという方が多いのです。覚えた日本語で日本人と話したい、話すと上達する。この環境を直に触れてると、中国の開放的な変化を感じる次第です。(2008/06/01)

日本側の都合を挙げると、ゴールデンタイムでの放送が減り、深夜帯の放送が増えたということがあります。それに伴い、主な対象がファミリー向けからファンorマニア向けにシフトしたのが大きいですね。特に小説ベースのものは、日本人以外には辛いと思いますね。あと、条件さえ整えば、日本のアニメ制作会社も中国向けアニメを作るでしょう。その条件が整うのが、何時になるかは見当がつきませんが。アメリカ向けだって作っているのだから、できないはずはないです。(2008/05/27)

(続き)9・11以後の世界で「ベルサイユのばら」を放映していたのは恐れ入りました(「革命の正義」として語られる言葉は現在のテロリストの言葉と多くが重なります)。しかしながら「プラネテス」で注目を集めすぎて潰されました。この作品は終盤に「カルネアデスの筏」問題を登場人物に突き付けて話題になりましたが、実は他にも問題のある描写がありました。テロとの戦いを主導する主要国の首脳が自分達の命が危なくなるとあっさりテロリストと取引するのです。大きな話題を呼んだが故に総合テレビでも一度は放映せざるをえませんでしたが、恐らく現在のNHKでは二度と日の目を見ることは無いでしょう。その後こうした政治的に微妙な作品はほぼ完全に一掃されました。日本のアニメやドラマは睨まれそうな政治的に微妙な題材を自主的に避けているだけではないでしょうか。(2008/05/27)

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