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ブログはビジネスを変えた?

ソーシャルメディアへと変貌していく先に見えるもの

2008年6月2日(月)

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Stephen Baker (BusinessWeek誌シニアライター、ニューヨーク)
Heather Green (BusinessWeek誌アソシエートエディター)
2008年6月2日発行号カバーストーリー 「Beyond Blogs

 ニュース記事の“賞味期限”は短い。締め切りに追われて書いた記事が、1日過ぎると見向きもされなくなる。しかし、我々がかつて書いた、ある1本の特集記事は様相が異なる。

 掲載から何年も経つのに、ネット上で脈々と読みつがれ、最新記事を脅かすほどの人気を保っている。技術がどれだけ急速に進歩しても、その記事は時間が止まっている。まだ米グーグル(GOOG)傘下となった動画共有サイト「YouTube(ユーチューブ)」もなければ、マイクロブログ(短文を投稿するブログ)の人気サイト「Twitter(ツイッター)」もない2005年に書かれたものだ。

 その特集記事のタイトルは「Blogs Will Change Your Business(ブログがビジネスを変える)」。ボトムアップ型のメディアが誕生し、人々が生の声で出来事を伝える時代が到来したことを大きく取り上げた。当時はブログというと、どうでもいい話題や取るに足らない意見を開陳したり、毒舌を吐いたり、根拠のない誹謗中傷を展開したりするための表現ツールととらえる向きがあった。実際、BusinessWeek編集部を見ても、ビジネス界全体を見ても、そんな認識が根強くはびこっていた。そして、記事の中にあるように、そんな見方は確かに一面の真実をとらえていた。

 だが、雨後のタケノコのようにブログが乱立する中で起きている現象は、きわめて重要だと記事には書いた。すなわち、ネット環境さえあれば、わずか10分ほどの時間でブログを開設するだけで、誰もが全世界に向けて自分の声を発信できる時代になったということだ。

 中には、大きく脚光を浴び、影響力を手にする人も出てくるし、当時既にそうなっている人もいた。この新しい世界では、情報を“支配”したいと願うありとあらゆる企業が、波瀾万丈の未来へとこぞって踏み出していた。それは当然、我々メディア界にとっては地殻変動の兆しだった。

 変革を迫られたのはどんな業種の企業も同じだ。メールやメモの一つひとつがブログのネタにされかねない。どんな肩書きの社員であれ、公然または内密に声を発することで、企業の顔や代弁者になり得る。会社の広報部門よりも大きな影響力を持ってしまうことだって考えられる。記事の見出しで我々はこう書いた。「客にも競合他社にもブログが浸透中――乗り遅れにご注意を」。

 そう書いた張本人が乗り遅れるわけにはいかないので、BusinessWeekが立ち上げた新しいブログ「Blogspotting.net(ブログスポッティング・ドット・ネット)」へのリンクを記事の最後に張った。記事の続きはそちらのブログで展開するという趣向だ。このブログは現在も続いている。だから、雑誌に載せた最初の記事が色褪せたって問題ないというのが我々の認識だった。鳥カゴの敷き紙に古新聞を使っても、中のカナリアたちはそんな記事には目もくれないではないか。

3年前の特集記事がいまだに人気なのはなぜ?

 しかし、話はそんなに簡単ではなかった。ウェブサイトに掲載したこの特集記事は、その後も大勢の方にお読みいただき、様々なブログからリンクを張っていただいた。中には、学校の講義に取り入れてくださった先生もいて、開講のたびに学生たちが押し寄せてきた。

 かくして、この記事はグーグルのページランクが非常に高くなった。現時点では、米国版グーグルで“blogs business”と検索すると、検索結果の先頭には、この記事が表示される。“blogs business”を検索する人は、今でも何万といる。猛スピードで変化する業界の最新情報を入手したいという切実な思いからだ。そんな注目を受けながら、我々の古びた記事は検索結果のトップの座を守っている。この状況はいつまでも続きかねない。読者は新しい情報を求め続け、我々は古い情報を提供し続けている。

 さてどうするか。答えは自明だ。あの特集記事を更新すればよい。今年の初め、「Blogspotting.net」の投稿で、あの記事のどこに手を入れるべきか読者に尋ねたところ、多数の意見が寄せられた。我々は当時の取材先に連絡を取り、新たな取材も行った。

 そして、元の記事にコメントを追加し、様々な修正や加筆を行った改訂版の記事をサイト上で新たに公開した。そういう方法はネットならではだ。ポップアップ画面を使えるし、記事の長さにも制限がない。だが、元記事を改訂するだけでなく、この3年間で何が変わったかを簡潔にまとめた記事があってもいい気がしてきた。

 というわけで、2005年からの3年間の変化をかいつまんで見ていこうというのが今回の記事の趣旨だ。3年前の記事では大きな潮流について取り上げたが、当時は見過ごしていたもっと大きな視点についてお話ししようと思う。

 当時の記事で注目したのは、新時代の出版装置としてのブログだった。グーテンベルクが発明した活版印刷に基づく経済活動を根底から覆し、誰もが情報の発信者になれる。その点が我々の目を引いたのには理由があった。BusinessWeekをはじめ、出版社やメディア企業がひしめくマンハッタンがその当時、この出版革命に震撼し始めていたからだ。

 だが、そんな重要な意味を持つブログも、実際に開設している人は少数派だ。本記事の読者もそうだと思う。米市場調査会社フォレスター・リサーチ(FORR)の最近の調査によると、米国の成人のネット利用者のうち、月に1度はブログを読むという人は4分の1に過ぎないという。

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