• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

好調の英ボーダフォン、サリンCEOが退任へ

「目標としたことは達成できたと思う」

2008年6月3日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

Kerry Capell (BusinessWeek誌、ロンドン支局シニアライター)
米国時間2008年5月27日更新 「CEO Sarin Hands Over a Better Vodafone

 英ボーダフォン・グループ(VOD)が転機を迎えている。携帯電話事業の売上高で世界首位の同社は5月27日、アルン・サリンCEO(最高経営責任者)が7月に退任すると発表した。

 インド出身の同氏は53歳。CEOを5年間務めた。後任には、グループ全体の副CEOであり欧州担当CEOを兼任するビットリオ・コラオ氏が就任する。

 サリン氏のCEO就任以来、ボーダフォンの業績は改善している。突然の辞任発表に影が薄れたものの、同日発表された2008年3月期通年決算によれば、純利益は132億ドルの黒字転換を果たしている。前期はのれん代(無形固定資産)償却の影響で100億ドル以上の赤字を計上していた。売上高は前期比14%増の700億ドルだった。同氏の在任期間中、ボーダフォンの世界の顧客基盤は1億2000万から2倍以上の2億6000万へと増加した。

 ボーダフォンの好業績は、サリン氏が2年前から進めてきた戦略が正しかったことを証明するものだ。同社既存事業の昨年の成長率が4.2%と欧州市場が停滞気味の中、同氏は新興市場での企業買収を進め(BusinessWeek.comの記事を参照:2007年11月14日「Vodafone Thrives from Emerging Markets」)、ルーマニア、チェコ、トルコ、そして最近ではインドへと事業を拡大してきた。

2年という短期間で業績を改善

 サリン氏は事業拡大と並行して、10億ドル以上のコスト削減も実現した。また、音楽ダウンロード、ビジネス向け電子メールの送受信、ノートパソコン接続が可能な端末など、いわゆるデータサービスによる増収を図った。同氏は声明の中で、「目標としたことは達成できたと思う」と述べた。

 2年前には、ここまでの成功を予想していた者はほとんどいなかった。経営陣の派閥争いによりボーダフォンの株価は下落し、同社が50%出資していた(残りは米ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ))米ベライゾン・ワイヤレスの売却をサリン氏が拒否したことで機関投資家の反発を招いた。2006年の株主総会では、株主の約10%がサリン氏のCEO再任に反対票を投じている。

 それが今では、サリン氏、ボーダフォンの双方が高い評価を得ている。主として挙げられるのは、昨年、インド第4位の携帯電話会社ハチソン・エッサールを113億ドルで買収したことだ(BusinessWeek.comの記事を参照:2007年2月11日「Vodafone's Passage to India」)。欧州市場に強く依存してきたボーダフォンが、世界で最も成長しているインドの携帯電話市場への足掛かりを得たのだ。

「Bloomberg Businessweek」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

お客様が低価格に慣れてきている。

片岡 優 ジェットスター・ジャパン社長