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出版界も、今年の目玉は“環境問題”

「ブックエキスポ・アメリカ」に見る電子化の潮流

2008年6月10日(火)

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Hardy Green (BusinessWeek誌、書籍担当エディター)
米国時間2008年6月1日更新 「Turning Over a New Leaf at BookExpo

 毎年恒例の書籍展示会「ブックエキスポ・アメリカ(BEA)」が、5月29日から3日間、ロサンゼルスで開催された。編集者や書店関係者、広報担当者、著作権エージェントから明日を夢見る作家まで、例年3万人前後を集める米国出版業界最大のイベントである。

 今年の目玉は「環境問題」。5月30日には、「気候変動と書籍業界」や「出版社から見た環境に優しい本の購入・包装・出版」などをテーマに5~6本のセミナーが開かれた。同日午前の基調講演「環境への配慮は愛国心の新たな形」を行ったのは、米ニューヨーク・タイムズ紙の著名コラムニスト、トーマス・フリードマン氏だった。フリードマン氏は近刊『Hot, Flat, and Crowded』(仮訳:温暖化、フラット化、人口増加)の中で、気候変動、グローバル化、人口増大が三位一体となってもたらす影響を分析している。

 また、環境に配慮した電子書籍の提唱者も数多く見られた。その1人、米アマゾン・ドット・コム(AMZN)の創始者ジェフ・ベゾスCEO(最高経営責任者)は数百人もの展示会参加者で埋め尽くされた客席に向かって、自社の電子書籍端末「Kindle(キンドル)」について語った。

 「環境動向――米国出版業界の現状」と題されたセミナーでは、出版業界の二酸化炭素(CO2)排出量削減を促進する米非営利団体グリーンプレス・イニシアチブの創設者タイソン・ミラー氏が、出版による地球環境への負荷について説明した。

 本1冊当たりのCO2排出量は8.85ポンド(約4kg)。これはまだ良い方で、使い捨て紙おむつ1袋では50ポンド(約23kg)、米アップル(AAPL)のMacノートPC1台で1290ポンド(約585kg)が排出される計算だ。

 返本率が25%の場合、再生紙の使用量を増やすことで排出量を減らすことが可能になる。既に各出版社は再生紙の使用比率を2004年の2.5%から2007年には13%へと引き上げている。同団体に賛同する各出版社は30%を短期目標として掲げている。これにより10億トンの温室効果ガス削減が期待できるとミラー氏は言う。

 ニューヨーク・タイムズ紙のフリードマン氏も、環境に与える悪影響は遺憾だとしながらも、一筋の希望の光を見いだしている。「9.11の同時多発テロ事件以降、米国は世界を揺るがす大問題の解決に取り組む力を失ってしまったように見える。そうした状況下で、先に指摘した3つの危機の出現により、新たな使命を果たすことを迫られるようになった。かつての“世界に冠たる米国”という地位を取り戻すための最善の方法は、世界をよりクリーンな方法で成長させていくリーダーになることだ」と訴える。

電子化が拓くさまざまな可能性

 アマゾンのベゾス氏はキンドルの環境面での利点について立ち入った説明をせず、軽量コンパクトで読書が楽になる点や、米ホワイトハウスのスコット・マクレラン元大統領報道官による回顧録『What Happened』(仮訳:何が起きていたのか)など、入手困難なベストセラーも簡単に手に入る点を強調した。

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