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森林保護より農地拡大

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2008年6月11日(水)

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 ブラジルのアマゾンでは、食糧供給と森林保護という2つの問題がいつも対立を続けてきた。環境活動家は豊かな熱帯雨林の保護を訴え、大豆農家は熱帯雨林を伐採して作付面積を増やしてきたからだ。ところが今、この問題に決着がつく可能性が出てきた。

世界需要増で輸出量も拡大

 世界的な穀物価格の暴騰で、農家の言い分に軍配が上がりそうなのだ。5月13日、連邦環境大臣だったマリナ・シルバ氏が辞任した。熱帯雨林の保護政策が影響力を失い、「ここしばらくは思ったように政策を推進できなかった」と、彼女は辞任を伝える手紙の中で書いている。

 近年、ブラジルは世界の食料庫となった。大豆や砂糖、オレンジジュース、コーヒー、牛肉、鶏肉では世界最大輸出国であり、トウモロコシと米の生産も伸びている。昨年の農作物輸出額は580億ドルで、大豆が110億ドルを占める。しかし、そうした食糧増産の多くは、かつて熱帯雨林かサバンナだった地域からの収穫であり、多くの農家が増産のために、さらなる農地供給が必要だと考えている。

農地を増やして何が悪い

 アマゾン出身のシルバ前大臣は、アマゾン保護で高く評価されてきた。森林を伐採した農家や牧場経営者に厳しい罰金を科すなど、ルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルバ大統領のイメージ向上に貢献してきた。しかし、その努力もむなしく、今年1月に撮影された衛星写真では熱帯雨林の激減が明らかとなった。シルバ前環境大臣は取り締まりを強化、1400の農家と牧場をブラックリストに載せ、金融機関から融資が受けられないようにした。

コメント2件コメント/レビュー

世界がまだ正気を保っていて、ポーズでなく本当に温暖化対策を講じるつもりであるならば、遠からずアマゾンの大豆や東南アジアのアブラヤシ由来のバイオ燃料は温暖化対策として認められなくなり、引き取り手はいなくなるでしょう。数年で失われるリスクが高い目先の利益のために将来大きな宝になったかもしれない貴重な遺伝子資源をドブに捨てるのは文字通り全人類にとっての大きな損失と言ってもよいでしょう。一方で彼らがそうしたリスクを承知の上でやっている可能性を懸念しています。大規模に資本を投入し、「今更やめたら莫大な経済的損失が発生して混乱が発生する。」という論法で世界を脅迫して無理を無理のまま押し切ってしまうつもりかもしれません。バイオ燃料を巡る国際会議の議論で、トータルな収支を明らかにして本当に温暖化対策として効果の出ている分だけを認めるべきだという声が殆ど聞こえてこないのは、こうした戦術が有効であることを示しているのかも知れません。だとすれば現在の世界にとっては温暖化問題も所詮、利権や政治的な主導権を巡る争いの道具として利用するための錦の御旗に過ぎないということになります。そこまで人類は馬鹿ではないと思いたいのですが・・・。(2008/06/11)

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世界がまだ正気を保っていて、ポーズでなく本当に温暖化対策を講じるつもりであるならば、遠からずアマゾンの大豆や東南アジアのアブラヤシ由来のバイオ燃料は温暖化対策として認められなくなり、引き取り手はいなくなるでしょう。数年で失われるリスクが高い目先の利益のために将来大きな宝になったかもしれない貴重な遺伝子資源をドブに捨てるのは文字通り全人類にとっての大きな損失と言ってもよいでしょう。一方で彼らがそうしたリスクを承知の上でやっている可能性を懸念しています。大規模に資本を投入し、「今更やめたら莫大な経済的損失が発生して混乱が発生する。」という論法で世界を脅迫して無理を無理のまま押し切ってしまうつもりかもしれません。バイオ燃料を巡る国際会議の議論で、トータルな収支を明らかにして本当に温暖化対策として効果の出ている分だけを認めるべきだという声が殆ど聞こえてこないのは、こうした戦術が有効であることを示しているのかも知れません。だとすれば現在の世界にとっては温暖化問題も所詮、利権や政治的な主導権を巡る争いの道具として利用するための錦の御旗に過ぎないということになります。そこまで人類は馬鹿ではないと思いたいのですが・・・。(2008/06/11)

かくして短期的な農地拡大と引き換えに、長期的には砂漠化を招き、農民たちは借金漬けになり、先住民は虐殺されるという南北米大陸で繰り返されてきた黄金パターンがこれからも続くのですね。(2008/06/11)

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三品 和広 神戸大学教授