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1050万人が参加した史上最大の全国統一大学入試

-募集定員は599万人だが、重点大学合格の競争は熾烈-

2008年6月20日(金)

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今年の“高考”

 中国では2008年6月7日から9日までの3日間、通称“高考”と呼ばれる“全国普通高校招生統一考試”が行われた。中国語の“高校”は“高等院校”の略で一般に「大学」(ただし、日本の短期大学に近く、大学程度の専科学校で通常3年制の「大専」を含む)を指し、“招生”は新入生募集、“考試”は試験なので、“高考”は「全国統一大学入試」を意味する。高考は全国のほとんどの地域で6月7日、8日の2日間で終了したが、一部の省・自治区・直轄市は独自の時間割で6月9日も試験を行ったのである。

 高考は2002年までは毎年7月7~9日に実施されていたのだが、2003年から1カ月繰り上げて6月7~9日の実施に変更となったものである。天候が不順で気温・湿度ともに高い7月は、従来から“黒色7月”(=鬱陶しい7月)と呼ばれて高考受験者には不評であったが、ある政治協商委員の提案を受けて、多少なりともしのぎ易い6月に1カ月前倒しすることが決議され、2001年11月に教育部が2003年からの6月実施を発表したのであった。

 2007年5月時点の資料によれば、中国には1909校の公立大学(大専を含む)があるとされ、これらの大学への入学を目指す“高級中学”(=日本の高校)の卒業生が受験するのが“高考”である。ちなみに、私立大学(含大専)は295校あり、基本的には高考に失敗した学生を対象としており、卒業が難しい代わりに無試験入学を建前としているが、実際は一部の例外を除いて卒業も容易のようだ。

 日本の文部科学省に相当する中国の教育部は6月9日付で高考が順調に終了したとして次のような発表を行った:

 6月9日午後までに、2008年全国各省(自治区、直轄市)の高考が順調に終了した。深刻な地震災害に見舞われた四川省の45の区・県及び甘粛省の17の区・県の合計約12万人の受験生の高考が延期されたのを除いて、今回全国で高考に参加した受験者は約1038万人であり、試験場は8714カ所、(教室などの)試験会場は35.7万カ所、試験監視員は99.5万人であった。現状のところ各地からの報告によれば、今年の高考の答案用紙は安全に保管されており、試験の規律及び試験場周辺の秩序は全体として良好であった。また、四川省、甘粛省、陝西省など地震の被災地では試験中に余震の発生もなく、試験は順調に行われた。四川省、甘粛省の両人民政府は慎重に検討したうえで教育部の同意を取りつけ、高考の実施を延期した両省の62の区・県については、高考を7月3~5日に実施することを決定した。

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「1050万人が参加した史上最大の全国統一大学入試」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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高坂 晶子 日本総合研究所調査部主任研究員