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米FRB、次の一手は口先介入

インフレと景気後退のジレンマ

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2008年7月1日(火)

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インフレと景気後退の懸念に挟まれ、難しい舵取りを迫られる米FRB。
打つ手が限られる中で、頼れるものは「口先介入」しかない。
バーナンキ議長は微妙なバランスを取り、難局を切り抜けられるか。

 あなたが米連邦準備理事会(FRB)議長だったらどうするだろう。原油高騰、失業率上昇、信用危機など問題が山積し、人々が助けを求めている。そんな時、ボストン連銀主催の会議で講演し、やや楽観的な経済見通しを述べ、FRBはインフレ期待の高まりを「断固阻止する」と宣言するだろうか。

 いずれにせよ、それが実際にベン・バーナンキ議長が6月9日に取った行動だ。そして、市場はこの口先介入に大きく反応した。トレーダーらは、FRBがインフレによるドルの価値棄損を許さないと判断。9日、10日の2日間でドルは主要6通貨に対して2005年1月以来の急騰を見せた。米経済の強さを確信し、ドルが長期的な上昇相場に入ると予想するアナリストまで現れた。

 だが、バーナンキ氏は経済停滞と信用収縮に勝利宣言するのは時期尚早だと考えており、今もFRBのスタッフが「負の連鎖」と名づけた作用――景気悪化が債務不履行を招き、それが銀行の損失を拡大、信用収縮を悪化させる事態――を警戒している。先の発言は楽観的なトーンばかりが報道されたが、講演では「なお続く住宅市場の下落とエネルギー価格の上昇は経済成長の下振れリスクを示唆している」と、慎重な見方も示していた。

信用収縮に加え、インフレと失業率も悪化

打つ手なくなったバーナンキ氏

 つまり、バーナンキ氏の発言から利上げを読み取ろうとするのは間違いなのだ。確かに先物市場は、8月に政策金利のFF(フェデラルファンド)レートが2.25%以上に利上げされる確率が50%近くあると見ている。1週間前は7%だった。利上げ観測を受け、6月11日には株価が急落した。だが、トレーダーが利上げを読み誤るのは常。米ゴールドマン・サックスのエコノミスト、ジャン・ハチウス氏は先日、先物市場は「時に恐ろしくお粗末な政策予想をする」と書いている。

 バーナンキ氏には行動の余地がほとんどないだけに、発言には重みが必要となる。昨夏以降、FRBは大胆な金融緩和措置*1を取ってきたが、これ以上の救済措置は深刻な副作用を招く。一段の利下げで経済成長を押し上げようとすれば、インフレは加速し、逆に、利上げすれば、既に弱い米経済を崖っぷちから突き落とすことになる。

*1=FRBはFFレートを2%まで引き下げたほか、証券会社に対して公定歩合で直接融資する特別措置を設けた

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