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ソニー・エリクソンの苦悩

西欧市場への過剰な依存から脱却したいが…

2008年7月9日(水)

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Jennifer L. Schenker (BusinessWeek誌、パリ支局記者)
米国時間2008年6月30日更新 「What's Ailing Sony Ericsson?

 英携帯電話機メーカーのソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズは、今年1月、女子テニス界のスター、マリア・シャラポワ選手と契約し、同社初の国際ブランド大使に任命した。シャラポワ選手のスター性を武器にフィンランドのノキア(NOK)、韓国のサムスン電子、米アップル(APPL)などと激しい競争を繰り広げる高性能マルチメディア携帯端末の売り上げ増を狙った。

 だが、シャラポワ選手は今年の全仏オープンとウィンブルドンで惨敗。全盛期は終わったのではないかとの声も上がり始めた。皮肉なことに、彼女を広告塔に選んだソニー・エリクソンに対してもアナリストたちが同じ疑問を投げかけている。

 ソニー・エリクソンは数年前、ソニーの代表的な製品である「ウォークマン」をベースにした携帯電話で人気を博していた。だが、「ウォークマン」ブランドの魅力が薄らいでおり、ソニー・エリクソンには主力となる代替品もないとアナリストは指摘する。好調だった「Razr(レーザー)」シリーズに長く依存しすぎて失速した米モトローラ(MOT)の二の舞いのようだとの声もある。

 こうした状況を見れば、ソニー・エリクソンが6月28日に業績を下方修正したのもうなずける。ソニー(SNE)とスウェーデンのエリクソン(ERIC)の合弁企業である同社は、第2四半期の利益がゼロになるとの見通しを発表。原因として、中・高級機種の需要減と、同期に予定していた新製品の発売延期を挙げている。

携帯電話業界全体が不振に

 ソニー・エリクソンの業績下方修正は、今年で2回目。第1四半期は、経常利益が前年比47%減の3億400万ドル、売上高は8%減の42億ドルだった。第2四半期決算の発表は7月18日。同時に、経営状態や市場分析が経営陣から説明される見込みだ。

 ソニー・エリクソンの悩みは、ある程度、業界全体の問題でもある。西欧での第1四半期の携帯電話の売上高は16%減。これは2001年以降で最大の下げ幅だ。世界各地の市場でも縮小が始まっているというデータもある。

 米調査コンサルティング会社ガートナー(IT)は、10~15%と予測していた2008年の全世界での携帯電話機の販売台数の伸びを10%程度に引き下げた(ちなみに2007年は16%増だった)。ガートナーの携帯電話端末担当主席アナリスト、カロリーナ・ミラネシ氏は、「第2四半期の状況からすると、全世界の年間売り上げは、第1四半期末に予測した数字をさらに下回ることになるだろう」と話す。

 販売台数の減少には現在の景気の状況が影響している。ミラネシ氏によれば、西欧では、お金を節約しようとする消費者が高性能端末を避け、中級機種を選択するようになっている。プリペイドサービス契約を結べば無料で手に入ることが多いためだ。

 さらに、ここしばらく携帯電話市場の牽引役となってきた発展途上国でも、高騰する食料費や燃料費に対処するため、初めて携帯電話を手にした人たちの中で上位機種への機種変更を控える動きが見られる。特に、途上国では新規契約より機種変更による販売台数が多いソニー・エリクソンとサムスンにとって、厳しい状況だ。

西欧市場への過剰な依存

 携帯電話の市場動向は各社にとって厳しいものだが、ソニー・エリクソンの受ける打撃は他社以上に深刻だ。

 英調査会社ストラテジー・アナリティクス(本社:ミルトンキーンズ)の上級アナリスト、ニール・モーストン氏によれば、ソニー・エリクソンの全世界での売上高の伸び率は、2007年の第1四半期には64%だったが、1年後にはわずか2%まで落ち込み、今も減少が続く。

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