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iPhone追撃のカギ

アプリケーションの拡充で対抗したい競合他社

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2008年7月18日(金)

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Olga Kharif (BusinessWeek.com記者、オレゴン州ポートランド)
米国時間2008年7月11日更新 「Aping the iPhone App Store

 7月11日、世界各地のアップルストアや携帯電話販売店は大にぎわいを見せた。待望の「iPhone(アイフォーン)3G」を真っ先に手に入れたい客が殺到したためだ。米アップル(AAPL)がこの日発売したiPhone 3Gは、タッチ式画面やGPS(全地球測位システム)機能、初代機よりも高速なネット接続などの特徴を備えている。

 新機能の大きな目玉が、前日10日に開設された「App Store(アップ・ストア)」。ゲーム、書籍、コミュニケーションなど、iPhone用の様々なソフトウエアを取り揃えたダウンロードサービスだ。アプリケーションを追加することで、iPhoneの楽しみ方や利用法がさらに広がる。

アプリ開発企業は複数の端末に対応してリスク分散

 一方、iPhoneを迎え撃つ携帯端末メーカーや携帯キャリアが狙うのは、特定の携帯電話を軸として、多数の独自アプリケーションを開発する企業や開発者を取り込んでいくこと。iPhoneとその通信事業者である米AT&T(T)に利用者を奪われるのは何としても避けたいところだ。

 米調査会社M:メトリックスによると、高性能な携帯電話の利用者が関心を寄せるのは、動画の閲覧やソーシャル・ネットワーキング・サイトよりも、アプリケーションのダウンロードだという。米コンサルティング会社エンビジョニアリング・グループのディレクター、リチャード・ドハーティ氏は、「App Storeは、今年、iPhone 3Gへの乗り換えが進む最大の要因となる可能性もある」と指摘する。

 iPhoneへの人気集中を食い止めようと、米スプリント・ネクステル(S)は今年、1億ドル以上の費用をかけて、韓国サムスン電子製の携帯端末「Samsung Instinct(サムスン・インスティンクト)」を大々的に売り込む。7月8日には、Instinct用のアプリケーション開発コンテストの開催を発表。優勝者には2万ドルの賞金と5000ドル相当の副賞を授与する。特定の端末のみを対象としたコンテストは同社初の試みだ。

 また5月には、開発者向けのプログラムを一新。以前よりはるかに安い5000ドルの年会費で、同社の端末やネットワーク向けのアプリケーションの認証を受けられるようにした。さらには、スプリントに料金を支払わなくても、開発したアプリケーションを自由に投入できることにした。

 同社でプラットフォーム統轄を担当するディレクター、ジョン・シュラー氏はこう話す。「これで、アプリケーション開発に要する期間を数カ月短縮できるし、開発コストも削減できる。普通郵便とフェデラル・エクスプレス(FDX)くらいの差が生まれる」。

 全世界でのiPhoneの販売台数は、3月末現在で530万台。まぎれもなく大人気だ。しかし、アプリケーションの各開発元は、単一の端末に専念するのではなく、リスクを分散させる策を取っている。

 米ソフトウエア開発会社ユーロケート・コミュニケーションズ(本社ボストン)のマーケティング担当副社長、ダン・ギルマーティン氏は、「携帯市場に本腰を入れる開発企業はどこも、市場に出ている様々な端末に対応する必要がある」と話す。

 同社は、近くにいる友人を探すためのソフトウエアを開発している。「スプリントのInstinctが人気を集めていることは承知しており、その人気にあやかりたいと考えている」(同氏)。

 そこで同社は、iPhoneとInstinctの両方にアプリケーションを対応させた。スプリントによると、同社が発売する同種の携帯端末の中ではInstinctが一番の売れ筋だという。米エイビアン・セキュリティーズのアナリスト、マット・ソーントン氏によると、6月19日の発売以来、Instinctの販売台数は15万台に及ぶ。

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