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米アップル、中国市場で苦戦中

新たな販売戦略でファン獲得を狙う

2008年7月29日(火)

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Chi-Chu Tschang (BusinessWeek誌、北京支局記者)
米国時間2008年7月21日更新 「Apple Struggles to Win Fans in China

 北京の大学生ヤン・ウェイグオさん(20歳)は、米アップル(AAPL)の熱烈なファン。アップルの販売店が中国にはわずかしかないことを考えると、貴重な存在だ。

 ヤンさんは今年4月、中国のマック・ユーザーのファンサイト「MacX.cn」経由で新しいノートPC「MacBook(マックブック)」を購入した。同サイトでは、アップルとは無関係のオンラインストアが運営されている。製品は香港から不正規ルートで輸入され、正規品の価格の約17%、293ドルも安く販売されている。

 来月開催される北京五輪のボランティアとして夏を過ごす予定のヤンさん。アップルの直営店「アップルストア」の中国1号店が7月19日にオープンするとの情報を仲間から仕入れ、何としても初日に行かなくてはと考えた。

 北京・三里屯地区のしゃれた商業施設内にある「アップルストア」にヤンさんが到着したのは、オープン予定時刻の22時間前。既にマックブックを所有しており、新型携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」に関心があるわけでもなかったが、100人を超える徹夜の列に加わった。

 「別に買うものは何もないんだけど」と言いながら、開店に立ち会いたいという一心で徹夜したヤンさんは、どこにでも売っているアダプターケーブルを26ドルで購入した。

非正規ルートで流入するアップル製品

 もっと多くの中国の消費者をヤンさんのようなMacファンにしたいというのがアップルの願いだ。2009年には北京市内の2号店、次いで上海店の開設が予定されている。「経済全体が発展を遂げているここ中国での成功を狙っている」と、アップルのワールドワイド直営店担当上級副社長ロン・ジョンソン氏は語る。

 とはいえ、道のりはまだまだ長い。米国のデジタル音楽プレーヤー市場を支配するアップルだが、中国での昨年のiPod販売台数はわずか70万台。中国MP3プレーヤー市場シェアの7.5%にとどまった(米調査会社IDCによると、これとは別に30万台が非正規ルートで流入している)。だが、この数字はまだましな方だ。アップルのPC「Mac(マック)」はさらに苦戦している。昨年の中国におけるMacの販売台数は6万5000台で、中国PC市場でのシェアはわずか0.18%だった(IDC調べ)。

 また、携帯電話「iPhone(アイフォーン)」は中国本土では正規販売されていない(BusinessWeek.comの記事を参照:2007年12月13日「Psst! Wanna Buy an iPhone?」)。それでも2007年末までに40万台の非正規品が流入し、この世界最大の携帯電話市場でかろうじて0.07%のシェアを占めている(米調査会社イン・スタット中国支社調べ)。

 IDCの上級調査アナリスト、ブライアン・ユエン氏によれば、アップルの3大主力商品(iPod、iPhone、Mac)のうち、中国国内の同社の売り上げ全体の5分の4はiPodが占めると推定される。しかし、その裏でアップルは、中国でのiPhoneの販売実現に向けた準備を進めている。中国における携帯電話の高い普及率を考えると、いずれはiPodを凌ぐ売れ筋商品に育つとの公算だ。

 アップルは先頃、高いロイヤルティーの比率を引き下げ、中国携帯電話事業最大手の中国移動通信集団(チャイナモバイル)とiPhoneの中国での販売に関する交渉を再開している(BusinessWeek.comの記事を参照:2008年1月14日「Apple Loses a Big One in China」)。

アップルの新たな販売戦略

 アップルの中国進出を阻んできたものの1つに、同社の販売方法がある。これまでiPodとMacは、消費者が昔から電子機器を購入している「電脳街」と呼ばれるITモールやショッピングセンターにある正規代理店で販売されていた。

 だが、アップルは昨年から中国での販売戦略を見直し、中国・蘇寧電器や香港・國美電器といった全国的な家電チェーンと販売契約を結んだ。また、米モトローラ(MOT)から上級管理職を採用し、業界内の人脈を活用することで、携帯電話販売店でのiPodの販売を可能にした。

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