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米アップル、好業績なのに株価急落のワケ

利益率が低下との見通しに「新製品値下げ」の予感

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2008年7月30日(水)

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Arik Hesseldahl (BusinessWeek.com記者))
米国時間2008年7月22日更新 「Apple's Forecast Sets Off a Stock Slide

 7月22日、米アップル(AAPL)の株価が急落した。その原因は、利益率が低下するとの同社の見通しにあった。

 7月21日に発表した第3四半期(4〜6月)の業績は絶好調だった。1株当たり利益が1.19ドル、売上高が74億6000万ドルと、いずれも事前予想を上回った(事前予想は、1株当たり利益が1ドル、売上高が72億ドル)。だが、そんな明るいニュースをかき消したのが、今後の収益性に対する同社の弱気な見通しだ。

 投資家の注目はその点に集中した。同社CFO(最高財務責任者)ピーター・オッペンハイマー氏が業績発表の電話会議で明らかにしたところによると、収益性を表す主要指標の1つ、粗利益率は、第3四半期(4〜6月)の34.8%から、第4四半期(7〜9月)は32%を下回り、2009年度は平均30%になりそうだという。

 この見通しで動揺が広がった背景には、同社のパソコン「Macintosh(Mac)」の売り上げが好調だった点がある。第3四半期のMacの販売台数は約250万台。四半期の販売台数としては過去最高を記録した。利益率が低下する理由について、オッペンハイマー氏は明言を避けた。「今後行われる製品の移行によるものだが、詳細については現段階では申し上げられない」とのことだった。

ノート型Macに新CPUや大画面を搭載か?

 アップルは新製品の情報について、正式発表までは口を固く閉ざすのが常だ。アナリストらは、オッペンハイマー氏の発言から、新製品で値下げを行うのではないかとにらんでいる。その可能性が特に大きいのは、第3四半期の売り上げの30%を占めるノート型Macだ。ノートパソコンのラインアップを一新するとの噂は、数カ月前からあちこちで囁かれている。同社のノートパソコンは、米国の入進学シーズンと重なる第4四半期(7〜9月)に堅調な売り上げを示すことが多い。

 米調査会社テクノロジー・ビジネス・リサーチのアナリスト、エズラ・ゴットヘイル氏は、電話会議の後で発表した調査報告の中で、新製品として最も可能性が高いのは、米インテル(INTC)の最新CPUを搭載したノートパソコンではないかと予測している。

 「インテルの最新プロセッサー『Centrino(セントリーノ)2』を採用したノートパソコンを投入し、性能とバッテリー稼働時間の向上を図るのではないか」と同氏は調査報告に記している。また、大画面を搭載した「MacBook(マックブック)」が登場する可能性にも言及している。

 Macを値下げする理由は何だろうか。米ニーダム・アンド・カンパニーのアナリスト、チャールズ・ウルフ氏は、パソコン市場で存在感を高めてきた同社がさらにシェアを拡大したいと考えたのではないかと推測する。

 米調査会社ガートナー(IT)によると、今年4〜6月期の米パソコン市場でのアップルのシェアは8.5%。米デル(DELL)と米ヒューレット・パッカード(HPQ)に次ぐ第3位で、台湾のエイサーや日本の東芝(6502.T)より上だった。

 ウルフ氏はこう話す。「アップルはまず値下げをしない。一定の価格帯の範囲中で製品性能を向上させるのが普通だ。そう考えると、MacBookやiMac(アイマック)の値下げを行い、そのために粗利益率が下がるのではないだろうか」。

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