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マイクロソフト、不振のネット事業をどう立て直す

ヤフーに頼らないグーグル対抗策とは

2008年8月1日(金)

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Jay Greene (BusinessWeek誌、シアトル支局長)
米国時間2008年7月25日更新 「Microsoft: What Web Strategy?

 先日まで、米ヤフー(YHOO)の全事業や一部事業の買収を目指していた米マイクロソフト(MSFT)。ここへ来て、買収交渉を再開するという線はほぼ消えた。7月24日のアナリスト向け年次説明会の席で、同社CFO(最高財務責任者)クリス・リッデル氏が、現時点ではヤフーとの交渉は「本質的に無意味だ」と発言したのだ。

 ヤフーを利用せずにネット事業を立て直すとなると、代わりにどんな手を打つのだろうか。マイクロソフトはネット事業でまだ結果を出せないのかと、市場関係者もしびれを切らしつつある。説明会の中で同社は、自らの腹案を熱心にアピール。だが、今後の投資とそのリターンについては、概観を示すのみだった。

 CEO(最高経営責任者)のスティーブ・バルマー氏は、今後も営業利益の5~10%をネット事業に投資すると説明。将来得られるリターンと比較して妥当な規模の投資だと主張した。リッデル氏は、事業がうまく運べばリターンは20~40%に及ぶと述べたが、それが実現する時期については明言しなかった。

 併せて同社は、米大手SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)「Facebook(フェースブック)」との提携策を発表。2008年中には同サイトにウェブ検索機能を提供し、検索連動広告も掲載するという。

 マイクロソフトは昨年、フェースブックに2億4000万ドルを出資し、わずか1.6%ながら同社の株式を取得していた。約9000万の登録ユーザー数を誇る成長著しいSNSサイトとの関係強化は、マイクロソフトにとって理にかなった一手となりそうだ。

グーグルが一人勝ち状態

 だが、説明会に参加したアナリストからは、同社の説明の物足りなさを指摘する声も聞かれた。米サンフォード・C・バーンスタイン(AB)のアナリスト、チャールズ・ディ・ボナ氏はこう話す。「もともとあまり期待していなかったので、思っていたよりはましだった。でも、聞きたかった情報がすべて得られたわけではない。反撃のカギは何なのか、もっと具体的な説明があればよかったと思う」。

 その説明が大事な理由は、現時点ではマイクロソフトが負け組だからだ。10年以上前からネット事業に莫大な投資を行っているのに、赤字が膨れている。同社のネットサービス事業の営業損失は、2007年度の6億1700万ドルから、2008年度は12億3000万ドルへと倍増した。それを尻目に、米グーグル(GOOG)はネット事業で一人勝ち状態。他社との差はますます広がりつつある。

 バルマー氏は、ネット市場が未成熟であることを強調する。「変革はまだ始まったばかりだ。もう終わった話のように思えることがあるかもしれない。決着がついたように思えるかもしれない。だが、現実を見てみよう。広告やマーケティングの稼ぎ頭は、ネット媒体ではなく非ネット媒体なのだ」。

ヤフーは「落ち目の資産」

 説明会に至るまでの1週間のうちに、投資家が目を見張る発表が同社から相次いだ。1つは、ネット事業に3億ドルを新たにつぎ込むとの発表だ(BusinessWeek.comの記事を参照:2008年7月18日「Investors Pummel Microsoft; IBM Impresses」)。成功を勝ち取るためには投資が必要だとバルマー氏は話す。「勝負の土俵に立つだけでも、多額の投資が欠かせない」。

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