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携帯電話は身体に悪い? 消えない懸念

依然として解明の進まない携帯電話の健康リスク問題

2008年8月20日(水)

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Jay Yarow (BusinessWeek記者)
米国時間2008年8月5日更新 「Why Cell-Phone Health Concerns Persist

 携帯電話の使用は身体に悪いのか、悪くないのか、一体いつになったら結論が出るのだろう。携帯電話が世に出てから20年以上経ち、利用者は30億人を超えている。それでもまだ、ガン発生率などの健康問題に携帯電話が影響しているのかどうかという疑問は消えていない。

 つい最近、米ピッツバーグ大学ガン研究所のロナルド・ハーバーマン所長が、未公開の科学研究データに基づいて、携帯電話の使用を制限するよう学内の職員らに呼びかける警告を出した。

 「証拠にはまだ賛否両論ある。しかし、携帯電話使用に対する予防的な勧告を出すに足る十分なデータがあると判断した」と、ハーバーマン所長は7月下旬に学内の教官や職員3000人に向けて出した文書で述べている。

 念のため明確にしておくと、研究結果の多くは、携帯電話が安全だという証拠を示している。携帯電話メーカーのフィンランドのノキア(NOK)や米モトローラ(MOT)から携帯電話会社の米ベライゾン・ワイヤレス、米AT&T(T)まで、業界各社は何の心配もないと主張する。

 「世界中の科学誌に掲載されている圧倒的多数の論文により、携帯電話による健康被害は無いことが明らかになっている」。米携帯電話業界団体の移動体通信産業協会(CTIA)は、ハーバーマン氏の警告を受けて、こうした声明を出している。

携帯電話が本格的に世に出てからまだ10年強

 だが、決定的な科学的証明を得るのは難しい。1つには、携帯電話の使用方法そのものが研究対象として不向きということがある。携帯電話は、生鮮スーパーの店内や車の中など、移動しながら使うものだ。このため、通話時間や頭部のどちら側に電話機を当てて使用したかなど、科学的研究に欠かせない厳密な詳細情報を得ることは難しい。

 また、携帯電話の健康リスクという研究テーマは、医学研究者が専門とする人体の領域と技術者が精通する電波技術の領域の狭間という、中途半端なところに位置している。

 さらに、携帯電話が登場してからの期間の短さという問題がある。携帯電話が世に出て久しいが、本格的に普及したのはここ10年ほどのことだ。悪影響が表れるにはもっとずっと長い年月を要する可能性もある。

 「一番難しいのは携帯電話の長期使用による影響の有無を突き止めることだ」と、オーストラリア電磁波生体影響研究センター(ACRBR)のロドニー・クロフト事務局長は指摘する。

 この問題に取り組んでいるある野心的な研究プロジェクトの成果が年内に発表される予定である。上に挙げた課題を解決するのでは、と消費者や研究者が期待を寄せてきたものだ。「インターフォン」と呼ばれるこの共同研究事業は13カ国が参加して、10年間にわたって行われている。

 「今こそインターフォンの研究成果に期待したい。これは人々の健康問題に関わる重要な問題だ」と、携帯電話が発するのと同じ非電離放射線の最新研究動向を扱う専門誌「マイクロウエーブ・ニュース」を発行するルイス・スレシン氏は語る。

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