• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

アフリカは中国製の偽物天国

歯ブラシ、ボールペン、靴磨きも

  • BusinessWeek

バックナンバー

2008年8月29日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

天然資源を狙ってアフリカ大陸に急接近する中国。
時を一にしてアフリカに押し寄せているのが中国製の模造品だ。
1個数十円の消費財でも模造品が出回る事情とは。

 2~3年前から、アフリカで消費財大手メーカー、米サラ・リー製の靴磨き「キィウイ」の模造品が出回るようになった。そこで同社はラベルを変えたが、すぐに新ラベルの模造品が登場。次にパッケージの大きさを変更すると、半年後には新サイズの模造品が出てきた。サラ・リーは缶容器の型まで変えたが、模造品業者はしばらくするとそっくりな商品を売り出した。

 サラ・リーの東アフリカ担当販売幹部を務め、今は独立してウガンダの卸業者として同社製品を販売するヨアブ・オウマ氏は言う。「何かを変えるたびに模造品が出てくる時間が短くなる。最初は6カ月かかったが、今は6週間程度だ」。

 模造品といたちごっこを続けているのは、1缶たった35セントの靴磨き。キィウイはアフリカで一番人気の靴磨きで、大陸全土の売り上げは5000万ドル超、推定80%のシェアを誇る。だが、ウガンダなどの一部諸国では、“キィウイ”のほぼ半分が模造品。このためアフリカ大陸におけるサラ・リーの靴磨きの売り上げは20%も減ったという。オウマ氏曰く、「我々の最大のライバルは我々自身のブランドだ」。

模造業者がつけ込む流通事情

 ロレックスやルイ・ヴィトン、バイアグラといった高額品の模造品ではない。アフリカ市場を狙う中国の模造品業者はいきなり市場の底辺を狙ってくる。1本10セントで売っているようなボールペンや石鹸セット、キィウイの靴磨き(アフリカでは靴をよく手入れして何年も履く人が多いため、靴磨きは驚くほど大きな商売になる)など、安い量産品が中国の模造品工場の格好の標的になる。

 大量に流入する模造品の影響もあり、マラウイとザンビアにあったキィウイの工場は閉鎖された。モザンビークでは、「ビック」ブランドのボールペンを生産する工場が閉鎖された。

 模造品業者がアフリカを好む理由は明白だ。模造品を模造品として売っても儲かるが、模造品を正規品の販売ルートに紛れ込ませられれば、もっとうまみが大きい。サブサハラ諸国*1ほどそれが楽な場所はない。商売の大半が町の小さな商店や掘っ立て小屋のような店先で行われているからだ。

*1=アフリカ大陸の中でサハラ砂漠より南に位置する国々を指す

コメント0

「Bloomberg Businessweek」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

意外なことに、伝統的な観光地が 訪日客の誘致に失敗するケースも 少なからず存在する。

高坂 晶子 日本総合研究所調査部主任研究員