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スターバックスは輝きを取り戻せるか

大口投資家が株式売却、株価は2年前の最高値から55%下落

2008年8月27日(水)

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Ricky McRoskey (BusinessWeek.com.インターン)
米国時間2008年8月18日更新 「Starbucks: Big Investors' Divorce Grounds

 米コーヒーチェーン大手スターバックス(SBUX)の株主は、ここ数週間つらい思いをした。まず7月、同社は米国内600以上の店舗の閉鎖計画を発表。第3四半期決算では、670万ドルの純損失を計上した。

 そしてここにきて、大口投資家によるスターバックス株売却の報道があった。米ヘッジファンド、マベリック・キャピタルは8月14日、米証券取引委員会(SEC)に提出した報告書の中で、6月30日以前にスターバックスの株式1250万株を売却したことを公表したのだ。

 スターバックス株を手放した主要投資家は、マベリック・キャピタルだけではない。ネルソン・ペルツ氏率いる米ヘッジファンドのトライアン・パートナーズは80万株以上を売却。米フィデリティ・マネジメント・アンド・リサーチも550万株を売却している。スターバックスの株価は、ここ1年で15%以上下落した。

 ここで疑問がわき起こる。一部の大口投資家はスターバックス株をなぜ売却しているのか。同社に新たな問題が起こることでも予見しているのだろうか(この件に関して、マベリック・キャピタルとトライアン・パートナーズはコメントを避けている。また、スターバックスは電子メールでの取材に応じていない)。

 スターバックスのハワード・シュルツ会長兼CEO(最高経営責任者)は、第3四半期決算の電話会見の中で、「長期的かつ収益性の高い成長を目指して経営改革を進めているところだ」と強調した。スターバックスはありふれた印象を与えるほど増えすぎた店舗数を削減し、居心地の良い街角の高級カフェというイメージを復活させようとしている。

 シュルツ氏の改革が実を結ぶには、まだ相当の時間がかかりそうだ。スターバックスは7月29日、世界で店舗以外の従業員1000人を削減し、オーストラリアで展開する84店舗のうち61店舗の閉鎖を発表している。

 もちろん、今でもスターバックスを高く評価している投資家もおり、コスト削減の効果で株価は持ち直すとの期待を持っている。米ラティーフ・マネジメント・アソシエーツは3月31日~6月30日にかけて、スターバックスの株式を1450万株以上購入。同時期、米D.E.ショーは580万株以上買い増した。

 また、米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)によれば、スターバックスのPER(株価収益率)は26.5倍と、業界平均の19.1倍に比べればはるかに高率で、いまだに多くの外食企業が羨む水準にある。

失った輝きを取り戻せ

 だが、シュワルツ氏が挑んでいるのは、成長率を以前のような高い水準に戻そうとする苦しい戦いだ。S&Pの調査によれば、ついこの間の2004年まで、スターバックス株は直近1年間の1株利益の68倍という目を見張るような値で取引されていた。

 「大きな問題は、四半期ごとに増収増益を続けるという市場の要求に、スターバックスが長期にわたってさらされてきたことだ」と、コーヒー業界コンサルタントのアンドリュー・ヘッツェル氏は言う。「そんなことが長続きするはずもない」。

 今年1月、8年ぶりにCEOに復帰したシュルツ氏は、米ダンキン・ドーナツや米マクドナルド(MCD)との競争が激化し、スターバックスの株価が下落を続ける中にあって、「スターバックス」ブランド復活のための様々な対策を打ち出してきた。

 4月には、ロゴを復刻版に変更。スターバックスが最初に店を出したシアトルの市場から名前を取った、従来に比べ味わいが滑らかな新ブレンド「パイクプレイス・ロースト」を発売した。同社の原点を強調しつつ、主流のコーヒー愛飲家の嗜好に訴えるのが狙いだ。

 6月には、顧客ロイヤルティー(忠誠心)向上計画の一環として、店舗内で無線LANの標準規格「Wi-Fi(ワイファイ)」接続の無料提供を開始。7月には、午後の売り上げ促進を狙って、果物の「フラペチーノ」の販売を始めた。

 コスト増にはなったものの、一連の取り組みは一定の効果を上げたようだ。第3四半期の売上高は9%増加し、25億7000万ドルとなった。

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