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米誌が伝える次期首相の最有力候補

日本のニューリーダーに大きな変化は望み薄か

2008年9月4日(木)

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Ian Rowley (BusinessWeek誌、東京支局特派員)
米国時間2008年9月2日更新 「Japan: New Leader, Little Change

 福田康夫首相の突然の辞任劇は、11カ月間の首相在任中、最も興味深い出来事だったかもしれない。健康問題を理由に昨年9月にわずか1年で突然辞任した安倍晋三前首相と同様、福田氏の政権は短命に終わった。

 その間に目立ったのは、経済の悪化、株価の落ち込み、政治の行き詰まりだった。そして辞任会見での記者の質問に対する福田首相の回答ぶりは、前任の安倍前首相と同様、親しみやすい庶民性を欠いていることを如実に物語っていた(BusinessWeekチャンネルの記事を参照:2008年9月3日「日本の首相がまた辞任」)。

 この6年間で初めて景気後退入りの懸念が生じている現在の日本に、新しい首相は変化をもたらすことができるのだろうか。1989年にバブル経済が崩壊し、「失われた10年」と言われた苦しい時代はもうとっくに抜け出したが、日本には新たな刺激が必要なのかもしれない。

 日本経済は今年第2四半期に実質0.6%減(前期比)のマイナス成長を記録し、政府の調査によれば、国民の経済に対する信頼度は過去8年で最低の水準になった。英市場調査会社FDSインターナショナルが勤労者の労働意欲を調べた国際調査では、日本は23カ国中最下位であった。インフレ率は2.4%と過去10年間で最も高くなる一方、賃金上昇率は伸び悩んだままだ。

 短期的な見通しとしては、日本の状況はそれほど変わりそうにない。福田氏の後任の首相として最有力なのは、与党自民党幹事長の麻生太郎氏だ。9月中に自民党内の選挙で福田氏に代わる党の総裁が選ばれる。福田氏の辞任後、麻生氏は記者団に対し、「(後継のポストを)受ける資格はある」を参考にしました)とコメントした。

 福田氏より現在5歳年下の67歳である麻生氏は、首相として新鮮な顔とは言えない。福田氏と同様、自民党の経験豊富な政治家で、これまで外務相などの閣僚ポストを歴任してきた。

財政規律よりも積極財政

 麻生氏が福田氏と比べて華やかな人物だということは間違いない。麻生氏はカトリック教徒で、大のマンガ好きとしても知られている。1976年のモントリオール夏季五輪にクレー射撃の日本代表として出場したこともある。

 麻生氏は自民党政治家系のサラブレッドでもある。安倍前首相の祖父や福田首相の父が総理大臣だったように、麻生氏の祖父、吉田茂氏も戦後2期にわたって首相を務めた。妻の父も元首相であり、妹は天皇の従弟に嫁いでいる。

 麻生氏は外交面ではタカ派であり、経済面では福田氏よりも成長重視で財政出動に積極的と見られている。このため、減税や利益誘導型の財政支出に乗り出すのではないかとの憶測を呼んでいる。

 しかし観測筋は、麻生氏が安倍・福田両氏の政策路線を大きく転換する可能性は低いと予想する。理由の1つは、福田氏が辞任理由に挙げたように、参議院で民主党に、与野党で対立する法案を阻止される状態であること。もう1つの理由は自民党内にある派閥対立であり、党内で幅広い賛同を得ずに大胆な政策に踏み出すことは難しい。

 豪マッコーリー証券のチーフエコノミスト、リチャード・ジェラム氏は顧客向け文書の中で、「首相交代が政策に与える影響はかなり限定的」との見方を示している。

 つまり2006年に小泉純一郎元首相が退任して以来、おおむねね日本株を敬遠していた外国人投資家にとっては、麻生氏の首相就任も大した買い材料にはならないということだ。

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