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トヨタ、2009年世界販売計画を下方修正

来年の販売計画は7%引き下げ、エコカー重視を突き進む

2008年9月9日(火)

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Ian Rowley (BusinessWeek誌、東京支局特派員)
米国時間2008年8月28日更新 「Toyota Trims '09 Outlook, Plans Electric Car

 8月28日、世界の自動車メーカーが直面する厳しい現状を象徴するニュースが届いた。収益力では世界最強、売上高でも世界トップの座が目前に迫るトヨタ自動車(TM)が、販売計画を下方修正したのだ。

 渡辺捷昭社長は東京都内で開いた経営説明会で、2009年の世界販売台数を、当初計画の1040万台から970万台に下方修正すると発表した。

 ガソリン価格や原材料価格の高騰、サブプライムローン(米国の信用力の低い個人向け住宅融資)危機の余波を考えれば、この下方修正は当然とも言える。それでも、欧米や国内市場での販売不振は、トヨタの予想よりも悪いものだった。渡辺社長は会見で、「当初はもっと販売台数が伸びると見込んでいたが、経済状況、原油価格、原材料価格の動きが読みきれていなかった」と弁明した。

 今回の修正は、2008年4~6月期に、円高や米国での消費低迷の影響で28%の減益になったことを受けたものだ(BusinessWeek.comの記事を参照:2008年8月7日「Toyota's Tough Quarter」)。7月28日には、2008年の販売計画を、985万台から950万台に下方修正している。

勝利へのカギは“エコカー重視”と“新興市場攻略”

 こうした暗いニュースとは裏腹に、渡辺社長はトヨタの先行きにある程度の自信を見せた。実際、トヨタの中期的目標が営業利益率10%の達成であることに繰り返し言及しながら、修正後の970万台という数字が、2008年の販売計画を20万台上回るものであることを指摘した。また、長期的な成長プランを練るうえで新興市場の重要度が増していることも強調した。

 だが、970万台という販売目標を達成すれば、トヨタが2008年から2年連続して販売台数世界一の座に就くのがほぼ確実になることには触れなかった(トヨタは、2007年首位の米ゼネラル・モーターズ(GM)を僅差まで追い上げており、2008年にはトップの座を奪うと見られている)。

 また渡辺社長は、“環境にやさしいクルマ作り”への本格的な取り組みを改めて表明し、来年1月の北米国際自動車ショーで、新しいハイブリッド2車種を披露すると発表。トヨタの第3世代ハイブリッドシステムを利用する「プリウス」の新型車と、「レクサス」ブランドで販売される初のハイブリッド専用車である(BusinessWeekチャンネルの記事を参照:2008年7月11日「日本の自動車メーカー、エコカーを相次いで投入」)。

 さらにこの場で初めて、2010年代初頭に新型の電気自動車を発売する計画が公表された。詳細は不明だが、渡辺社長と瀧本正民副社長によれば、現在のバッテリー技術の枠内では、通勤や市内の移動が中心の小型車になる可能性が高いという。

 環境に優しい低燃費車に対する需要は高まる一方だが、幅広い用途でこの需要に応えるという点で実用性に勝るのは、今のところハイブリッド車というのがトヨタの見方だ。2010年代前半には、ハイブリッド車を年間100万台以上販売する計画だ。「電気自動車も地球に優しい移動手段の候補の1つ。だが当面は、近距離の移動手段として考えるのが最も現実的だろう」と瀧本副社長は語る。

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