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米コカ・コーラ、中国事業を強化

果汁飲料の最大手を24億ドルで買収すると発表

2008年9月11日(木)

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Bruce Einhorn (BusinessWeek誌香港支局、アジア地域担当エディター)
米国時間2008年9月3日更新 「Coke's Juicy China Deal

 米コカ・コーラ(KO)(本社:アトランタ)の中国市場での事業は、一見絶好調に見える。中国が西側資本に門戸を開放したのを機に中国に再進出してから29年、コカ・コーラは「コカ・コーラ(可口可楽)」「スプライト(雪碧)」「ファンタ(芬達)」などの炭酸飲料ブランドを全国的に展開してきた。具体的な数字は明らかにしていないが、同社にとって中国は、米国、メキシコ、ブラジルに次いで4番目に大きな市場であり、5年連続で2ケタ成長を達成しているという。

 だが炭酸飲料の人気にも翳りが見え始めてきたようだ。健康志向が高まるにつれ、販売は伸び悩んでいる。その一方で、市場規模は今や果汁飲料が炭酸飲料を上回っており、成長速度も速い。

 「ミニッツメイド(美汁源)」のオレンジジュースなどの好調により、コカ・コーラは果汁飲料市場で第2位につけている。とはいえ、同市場の過密ぶりを示すように、シェアはわずか9.7%。それでも、最大の競合相手の米ペプシコ(PEP)のシェア1%未満を大きく引き離している。

悲願の果汁飲料部門の強化へ

 9月3日、コカ・コーラは中国飲料市場で抱える問題の解決に向けて大きく前進した。競合する中国最大の果汁飲料メーカー、中国匯源果汁(ヒュイアン・ジュース、本社:北京)を24億ドル(約2600億円)で買収する意向を明らかにしたのである。当局の認可が下りれば、コカ・コーラにとって中国で最大規模、また同社史上でも、昨年41億ドル(約4428億円)で買収した機能性飲料の米エナジー・ブランズに次ぐ最大級の企業買収となる。

 今回の買収は「中国事業を強化するまたとない機会。何と言っても中国の果汁飲料市場はきわめて活発で成長著しい」と、コカ・コーラのムーター・ケント社長兼CEO(最高経営責任者)は声明の中で述べている。

 アナリストも匯源果汁の買収はコカ・コーラにとって賢い選択だ、と賛同している。「全く正しい判断だ。炭酸飲料の売り上げは低迷しているうえ、中国では果汁飲料の方が好まれる。今後成長が期待できる分野だ」と、上海とマレーシアのクアラルンプールに支社を構える英市場調査会社アクセス・アジアのマネジングディレクター、マシュー・クラブ氏は指摘する。

 果汁飲料の需要は既に炭酸飲料を上回っている。英調査会社ユーロモニター・インターナショナルによれば、中国の果物・野菜ジュースの総販売量は約100億リットルと、炭酸飲料の96億リットルを凌ぐ。さらには利益率でも果汁部門に軍配が上がる。果汁飲料の総消費量は炭酸飲料をやや上回る程度だが、金額ベースで見ると前者が123億ドル、後者が86億ドルと大きく差が開く。

相互の利害が一致

 匯源果汁はコカ・コーラにとって格好の買収ターゲットだというのがアナリストの見方だ。理由は、果汁100%のジュース及び25~99%のネクター(果肉飲料)など、コカ・コーラが弱い部門での同社の強さにある。

 これらは匯源果汁が得意とする分野だ、とユーロモニター上海支社で上級調査アナリストを務めるミシェル・ホアン氏は言う。「匯源果汁は果物・野菜ジュース部門では圧倒的なシェアを誇る企業。コカ・コーラにとっては大きなプラスとなる」。

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