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金正日後の北朝鮮とは

脳卒中説や重病説が飛び交う“核保有国”の行方

2008年9月18日(木)

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Moon Ihlwan (BusinessWeek誌、ソウル支局長)
米国時間2008年9月10日更新 「North Korea After Kim Jong Il

 “核保有国”北朝鮮の今後について世界中で憶測が飛び交っている。米韓の情報機関は、スターリン的な独裁支配を長年続けてきた金正日総書記(66歳)の病気のため、遠からず北朝鮮で政権交代が起こる可能性を公然と論じている。東西冷戦の最後の前線で孤立する北朝鮮の共産主義体制の完全な崩壊や、激しい権力闘争の可能性にまで言及する向きもある。

 北朝鮮に詳しい韓国の専門家の多くは、少なくとも短期的にはそうした可能性を否定している。CIA(米中央情報局)に相当する韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は、金総書記は心臓病や糖尿病などの持病を抱えているものの、命に別状はないとしている。さらに、金総書記が9月9日の建国60周年記念行事に参加しないという明らかな異常事態があっても、北朝鮮の上層部が混乱している様子はないと分析している。

 故金日成主席が1948年に北朝鮮を建国して以来、国家のトップの座に就いたのは2人だけだ。金日成主席が1994年に死去し、息子の金正日総書記が「将軍様」の地位を継承した。金正日総書記は父親と違い、3人の息子のいずれに対しても明確な後継者の“お膳立て”をしてこなかった。

 「誰がどのような形で後継者になるかは分からないが、差し当たり軍部が何らかの形で権力を掌握するだろう」と、政府系シンクタンク、韓国統一研究院(ソウル)の崔壽永(チェ・スヨン)研究員は言う。

北朝鮮指導部は重病説を公式に否定

 北朝鮮ナンバー2の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長は9月10日、米韓の情報当局が発表した「金総書記が先日倒れ、現在も治療中の可能性」との分析情報に対し、重病説を否定。共同通信との会見で「問題はない」と述べた。

 金総書記は何カ月も雲隠れした後に軍事基地や工場に姿を現すことがよくあり、以前から健康状態に関する憶測が飛ぶことが多かった。そのため、今回の重病説に対して韓国市場はほとんど反応しなかった。主要指標の韓国総合株価指数(KOSPI)は前日比0.7%高の1464.98ポイントで取引を終えた。

 仮に金総書記の健康状態が急変し、突然指揮能力を失ったとしても、権力の空白期は長期化しないと多くの北朝鮮観測筋は見ている。何百万人もの難民が韓国へ押し寄せる心配もあまりないという。クーデターにより新政権が樹立され、金正日体制の幹部が処刑されるような事態もまずないだろう。

 「金正日総書記が死去したら、かなり早い時期に軍部から新しい指導者が現れるだろう」と、韓国・東国(トングク)大学の北朝鮮専門家、高有煥(コ・ユファン)教授は言う。

 というのも、金総書記が軍部を中心に権力基盤を築き、国防委員会委員長として国家を掌握してきたからだ。高教授をはじめとする多くの北朝鮮専門家は、国防委員会の高官が次期政権の実権を握ると考えている。

韓国への併合という選択肢はない

 欧州での冷戦終結時に東ドイツが西ドイツに併合されたドイツの例は北朝鮮の模範にはならないと専門家は言う。「ドイツと朝鮮半島を比較するのは適切ではない。国際的な立場や環境が全く違う」と、ある西側の外交官は言う。

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