米国時間2008年9月5日更新 「A Conversation with KISS' Gene Simmons」
米国のロックバンド「KISS(キッス)」のフロントマン、口から火を噴くパフォーマンスでおなじみのジーン・シモンズ氏。過去35年にわたり、歌舞伎の隈取り風メイクとドラゴンブーツで身を固めてきた。だが同氏にとって、KISSはいわば副業のようなものだ。
イスラエルのハイファで生まれたシモンズ氏(本名:ハイム・ヴィッツ)は、8歳で米国に移住して以来、アメリカン・ドリームを地で行くような人生を送ってきた。音楽とビジネスの両面で才能を発揮。数千点に及ぶKISSのライセンス商品を管理すると同時に、数々の事業を手がけている。
その中には、雑誌「Gene Simmon's Tongue(ジーン・シモンズ・タング)」(既に廃刊)、自己レーベル「シモンズ・レコード」、ファッション・ブランド「Moneybag(マネーバッグ)」、そして「I Am Indy(アイ・アム・インディ)」キャンペーンを主導したブランドマーケティング会社「シモンズ・アブラムソン・マーケティング」などがある。
一方、現在でも“ジーン・シモンズ”個人で世間の注目を集め続けており、本人と実の家族が登場するリアリティー番組「Gene Simmons Family Jewels(ジーン・シモンズのファミリー・ジュエル)」は米A&Eテレビジョン・ネットワークスで4シーズン目に突入、新リアリティー番組「Jingles(ジングルズ)」も放映を控えている。7月には、売春をテーマにした新著書『Ladies of the Night(仮題「レディーズ・オブ・ザ・ナイト」)』が出版されている。
先頃、シモンズ氏は本誌のスタッフライター、ステーシー・パーマンのインタビューに答え、企業家精神や失敗談をはじめ、ジーン・シモンズに関するすべてについて語った。以下はその抜粋である。
ロックスターと企業家、どちらが本業と考えていますか?
面白い質問だ。答えはそのどちらとも言える。誰も1つのことだけをしているわけじゃない。ただ、企業家とそうでない人との大きな違いは、金儲けの才能があるかどうかにあると思う。だとしたら、僕は昔ながらの企業家だ。舌を突き出すのは別として、何をするにも金儲けと結びつけて考える傾向があるし、KISS以外の分野でもかなり稼いでいるよ。
かなり早くから、KISSを他事業へ利用することを考えていたようですが、それはどのような経緯によるものですか?
バンドが軌道に乗り始めた頃、Tシャツや音楽以外のグッズからかなりの収益が上がることに気づいたんだ。すぐにKISSは、“ロックバンド”と“ロックンロールブランド”という2つの顔を持つようになった。これまで、一時的なブームやファッションの移り変わりがあったけれども、その中を生き延びてきたのはKISSだけさ。今では、KISSのライセンス商品は3000点あって、コンドームから棺桶まで揃っている。いろいろな商品が売れているよ。
どこでビジネスを学んだのですか?
アメリカさ。町の中こそ最高の学校だよ。米ペンシルベニア大学ウォートン・スクールの出身者ばかりが企業家として大成功しているわけじゃない。米グーグル(GOOG)や米ヒューレット・パッカード(HPQ)だってガレージから生まれたんだ。バフェット氏のような成功者がほかと違う点は、地に足が着いているということだ。バフェットと言っても歌手のジミー・バフェットじゃないよ。イケア(スウェーデンの家具・インテリア販売(IKEA))のような、世界的な成功を収めた企業のCEO(最高経営責任者)を見てみるといい。ファーストクラスじゃなく、いつもエコノミークラスを利用している。米ウォルマート・ストアーズ(WMT)の創業者、故サム・ウォルトン氏も、中古車に乗り、辺鄙な場所に住んでいたよ。
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