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金融不安の最大の脅威は信用収縮

激震の株式市場よりも懸念される信用市場

2008年10月2日(木)

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Ben Levisohn (BusinessWeek誌、金融・資産運用問題担当スタッフエディター)
米国時間2008年9月30日更新 「Credit Market: Even Scarier than Stocks

(関連記事:「ウォール街の混迷の元凶は何か」)

 9月29日に米下院が金融安定化法案を否決。株式市場の大暴落の報道が世界中を駆けめぐった。だが株式相場が大きく乱れたとしても、忘れてはならないことが1つある。金融市場にとって最大の問題は信用収縮だということだ。

 確かに株価は大きく下落した。特に9月29日の売り殺到による急落は惨憺たるものだった。しかし、投資家が真に注視すべき指標は、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)、TEDスプレッド、コマーシャルペーパー(CP)発行残高などのそれほど目立たない指標である(いずれも以下で説明する)。

 これらの指標はいかにも専門的で業界関係者向けのように思われるかもしれないが、信用市場での資金調達がいかに困難、高コストになっているか、貸し出しへの不安がいかに高まっているかを理解するにはきわめて重要だ。

 全般的な投資家心理を反映する株式市場が9月29日、金融安定化法案の否決を受けて急落した背景には、このような指標があった。法案が否決されたことで、米国の企業活動の生命線である信用市場が悪化するとの認識が広がったのだ。

 米未公開株投資会社アメリカン・キャピタルのマロン・ウィルカス最高経営責任者(CEO)は、「信用市場の流動性が低下していることと、そのことが大企業から中小企業まであらゆる企業に及ぼす影響を市場は理解している」と語った。

 まずはクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の説明から始めよう。このデリバティブ(金融派生商品)は社債やその他の債権のデフォルト(債務不履行)に対する保険として機能する。CDS市場で大きな地位を占めていた米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の問題が発覚する中で、悪いイメージがついたが、CDSはある点において非常に優れた指標である。それは信用市場における不安の尺度になるということである。

 米信用調査会社クレジットサイツによれば、最も活発に取引されるCDSの指標であるCDX指数のスワップスプレッド(上乗せ利率)は、9月26日時点で163.7ベーシスポイントまで上昇した。これは過去5年間で最も高い水準であり、信用市場に不安が、それも非常に大きな不安が広がっていることを示している。

委縮する市場関係者

 実際、投資家は萎縮するあまり、米財務省証券(国債)を買いあさっている。財務省証券の価格はつり上がり、インフレ調整後の利回りは0%に低下している。つまり、投資家は安全でさえあれば儲けなど出なくてもよいと考えているのだ。

 債券投資を専門とする米資産運用会社パターソン・キャピタルのジョゼフ・パターソン社長は、「誰もが守りに入ってしまっている。皆、今ある資金を温存しようと必死だ」と語る。

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