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ロシア頼みのドイツ経済

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2008年10月28日(火)

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 ドイツのメルケル首相は、親ロシア派として知られるわけではないが、10月2日にサンクトペテルブルクで開催されたロシアのメドベージェフ大統領との会談には、それは穏やかな態度で臨んだ。ロシアのグルジア侵攻は「適切ではない」としつつもそれ以上の言及は避け、ネヴァ川に浮かぶ船上での長時間の大統領晩餐会を楽しんだ。

 メルケル首相が友好的態度に急遽路線変更したのは、ドイツとロシアの複雑に絡み合った経済の表れと言える。

 高級車から機械、食品に至るまで約4600のドイツ企業がロシアに進出、7万人の雇用がロシアビジネスに依存している。ドイツはロシアの最大貿易相手国で、今年上半期の2国間の貿易額は450億ドルに上る。メルケル首相に同行した25人のドイツ産業界代表が、グルジア侵攻の件を水に流し、ロシア企業との契約を進めたいと考えていたとしても不思議はない。

 中でも最大の狙いは、独エネルギー大手エーオンによる、ロシア国営ガス会社ガスプロムがシベリアに所有する巨大な天然ガス田権益の25%取得だ。デュッセルドルフに本社を置くエーオンは数年越しの交渉の末、54億ドルでガスプロムの株3%取得にこぎ着けた。

機械輸出も2000年の5倍に

 メルケル首相のロシアに対する論調は、社会民主党所属のシュローダー前首相(プーチン首相の友人で、現在はガスプロムに在籍)よりおおむね厳しい。だがドイツの業界団体は、自国企業のロシアへの依存ぶりをメルケル首相が忘れないよう働きかけている。

 「ドイツ政府にアドバイスできることは何でもやる」とダイムラーの前役員で、ドイツ産業連盟東欧委員長のクラウス・マンゴールド氏は語る。実際、メルケル首相は独露間の経済協力に影響するようなことは口にせず、メドベージェフ大統領をはじめとする聴衆を前に「経済協力は両国に利益をもたらすものだ」と述べた。ドイツはロシアから実に天然ガスの36%、石油の32%を輸入している。

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