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億万長者の持ち株放出、株価暴落を招く

多くの経営者が、非常に割安な価格で保有株を売却

2008年10月28日(火)

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Ben Steverman (BusinessWeek、投資欄記者)
米国時間2008年10月22日更新 「Billionaires Forced to Bail Out

 信用市場を麻痺させたのと同じ“レバレッジ解消”の動きが、資産家や経営者など裕福な投資家たちにも大きな痛手を与えている。かつてないほど多くの経営者が、株の購入資金として受けた融資を返済するため、非常に割安な価格で保有株を売却することを余儀なくされているのだ。

 米証券取引委員会(SEC)への申告を監視している米金融情報会社インサイダースコア・ドット・コムのベン・シルバーマン調査部長によれば、10月に入ってから、CEO(最高経営責任者)などの会社役員が総額約12億4000万ドルの株式を売却したという。負債に充てる資金を確保するためだ。さらに、いわゆるマージンコール(追加担保請求)として債権者の求めに応じて売却した株式も、2億5000万ドルに上る可能性がある。

 さらに痛手なのは、こうした株式売却を地合いが最悪とも思える時期に行っていることだ。今年になって、株の価値は一般に3分の1以上失われている。

 10月21日に起こった出来事は象徴的だった。資産家で著名投資家のカーク・カーコリアン氏が経営する米投資会社トラシンダが、米フォード・モーター(F)の株式730万株を既に売却し、残りの持ち分も売却する可能性があると公表したのだ。カーコリアン氏が保有していたフォード株は、取得時には10億ドル近い価値があったが、フォードの株価下落により資産価値の3分の2以上が失われた。

 10月21日、フォードの株価の終値は2.17ドルで、1日で7%も値下がりした。カーコリアン氏が売却を決めた理由の詳細は明らかではないが、同氏はフォード株取得の際6億ドルの融資を受けており、最近では、保有するカジノ会社の株式を債務の担保として差し出すことを求められていた。

カーコリアン氏以外の資産家にも同じ問題が…

 全般的に見て、この1カ月は資産家にとって悪夢のようだった。

 まず、米メディア大手のバイアコム(VIAB)とCBS(CBS)のサムナー・レッドストーン会長が、負債に充てるため2億3300万ドルの株を売却した。続けて、米メディア投資会社リバティー・メディア(LCAPA)のジョン・マローン会長が米銀大手バンク・オブ・アメリカ(BAC)への借金返済のため、4950万ドルの株を売却した。

 米石油・天然ガス生産会社チェサピーク・エナジー(CHK)のオーブリー・マクレンドンCEOは、最近の株式売却の流れの中で最も損害を被った人物かもしれない。チェサピークの株価が上がり続けていた頃、創業者で経営に熱心なマクレンドンCEOは自社株を次々に購入した。これがうまくいっていたのは今年の半ばまでだ。7月初めから、チェサピークの株価は65%近くも下落した。10月8日から10日にかけて、同CEOは保有していたチェサピーク株の94%を5億6900万ドルで売却し、債務返済に充てた。

 金融の専門家や研究者の組織である米金融マネジメント学会(FMA)のローリー・トーマス氏は、「世界中の人々と同様、こうしたCEOも大きな衝撃を受けた」と言う。

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