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靴磨きや美術品購入が示す景気変化

公式統計だけではない、景気後退の判断材料

2008年10月29日(水)

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John Tozzi (BusinessWeek誌、中小企業担当記者)
米国時間2008年10月21日更新 「How to Tell Business Is Cutting Back

 ネルソン・ビラノバ氏には、株価指数やTEDスプレッド(米ドルとユーロの短期金利差)、国内総生産(GDP)など見なくても、それに代わる経済指標がある。ただ人々の足元を見るだけでいい。かかとのすり減った靴が多ければ、それだけ景気が悪いということだ。

 ビラノバ氏は、米ニューヨークのグランドセントラル駅構内にある靴修理店エディーズ・シュー・リペアの店長だ。今年8月以降、売り上げは25~30%落ち込んでいる。会社は設立して15年になり、ほかにも4つの駅に店舗を展開している。計5つの店舗では、合わせて40人の従業員が靴磨きや靴・かばんの修理をしている。

 だが最近では、1回4ドルの靴磨きも、崩壊する住宅ローン担保証券(MBS)市場さながらに厳しい状況にあるようだ。

 通勤客の靴の状態は、金融危機の影響が実業界へ波及していることを示す証拠の1つに過ぎない。9月の株価大暴落が始まる前でさえ、そうした兆候は各所に表れていた。この夏、米フェデックス(FDX)の翌日配達便の配送は、昨夏に比べて10%以上落ち込んだ。8月のビジネスジェット機の離発着回数は18%減少。オフィス用品の売上高は、2007年12月以降、毎月下落している。

 すべてが正式なデータに基づいているわけではないが、こうした経済活動の変化を敏感に反映する指標からビジネスマンの動向を読み、景気の情勢を判断できる場合もある。

 金融危機の震源地マンハッタンでは、ビジネスエリートを相手に商売をするエディーズ・シュー・リペアのような小さな会社が、いち早く経済の危機を告げる、“炭鉱のカナリア”と目されることも多い。

財布の紐はますます固く

 ネクタイ専門店アンドリューズ・タイズのマディソン街店では、洗練されたイタリア製シルクのネクタイを49~99ドル(約5000~1万円)で販売している。店長のヤニス・ツェレピディス氏によれば、米ベアー・スターンズが破綻した今年3月以降、売り上げが落ち始めたという。

 「店を取り巻く状況は様変わりした。誰もが価格に敏感になっている」と同氏。いつもなら6~7本まとめ買いするような人が、今は3本しか買っていかないという。

 こうした新たな倹約の動きは、99ドルのネクタイを買う層にまで広がるほど一般的になっている。企業やビジネスマンが経費を削減しようとするのと同じことだ。

 米美術品コンサルタント会社MFIアートカンパニー(本社:ニューヨーク)のオーナー、マイケル・イングバー氏によれば、大企業の美術品購買担当者はこの1年~1年半、会社のロビーや廊下に飾るための新たな作品の購入を控えているという。「人員削減を進める企業に、絵など買う余裕はないのです」

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