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オバマ勝利、欧州の反応は?

欧州諸国の足並みの乱れが露呈する可能性も

2008年11月10日(月)

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Andy Reinhardt (BusinessWeek.com欧州担当エディター)
米国時間2008年11月5日更新 「Europe Reacts to Obama Victory

 長期間にわたる米大統領選挙戦への関心は、欧州各国でも次第に高まり、その行方が注目されていた。選挙結果が米国内だけでなく、確実に欧州や世界全体に影響を及ぼすことになるからだ。

 欧州の大勢は明らかに米民主党のバラク・オバマ候補寄りだった。世論調査によれば、フランス、ドイツなど欧州各国では、国民の65%から80%がオバマ候補を支持していた。

 今回の米大統領選がよそ事ではないという欧州内の意識は、ベルギーのスタンダルド紙が今年初めに掲載した社説に象徴されている。同紙は、エネルギー問題から温暖化問題、住宅ローン危機まで、様々な問題の今後を左右することを考えれば、世界中の人が米大統領選で1票を投じる権利を与えられるべきだと論じた。

 このため11月5日の朝、希望通りの候補が勝利を収めたのを見て、一定の警戒感を示しながらも、欧州には安堵感と高揚感が広がった。欧州内の主要各紙の論調は押しなべて米国の選択に称賛を送っている。

 リベラル寄りの英ガーディアン紙はオバマ氏の勝利を、「米国の人種・文化的な画期的進展」と称した。保守傾向の強い英デイリー・テレグラフ紙でさえ、オバマ氏の経験不足に対する懸念を示しつつも、オバマ氏の勝利は「大きな転換点」であり「逆境に打ち勝つ希望の大勝利」だと評した。

 独各紙は称賛と懐疑的な見方の入り混じった論調だ。南ドイツ新聞のレイマン・クリューバー論説員は論評の中で、「バラク・オバマ氏を選択したことは、米国が自らを解放する行為だった」と述べている。しかしフィナンシャル・タイムズ(FT)紙ドイツ版のサビーネ・ムスカット記者は、オバマ次期米大統領が直面する難題に注目し、戦争や外交政策の危機、崩壊しつつある国内インフラ、枯渇する政府財源などの問題を指摘した。

 仏ルモンド紙はずっと好意的で、「オバマ氏こそ我々が必要としていた人物だ。オバマ氏の時代が到来した」と論じた。

米国の「新鮮な息吹」に対する欧州の期待

 欧州では今もなおイラク戦争を問題視する見方が強い。また、米国に端を発したと見る最近の世界的な金融危機に憤慨している。各国ともブッシュ政権の一刻も早い終焉を望んでいた。英国の有名テレビ司会者でメディア事業を展開するデビッド・フロスト氏はオバマ氏の勝利を、「素晴らしい。まさしく我々が望んでいた新鮮な息吹だ」と評した。

 しかし多くの欧州の経済界幹部や専門家は、米国の自己改革能力を歓迎すると同様に、変革に過大な期待を抱くことに警告を発し、オバマ氏が直面する課題の大きさも既に指摘し始めている。

 最も差し迫った危機は経済情勢であることに疑問の余地はない。スイスの医薬品大手ノバルティス(NVS、本社:バーゼル)のダニエル・バセラ会長兼CEO(最高経営責任者)は、オバマ次期大統領には混乱する金融市場の正常化という「厄介な課題」が待ち受けていると語る。バセラCEOは、本来、監督当局がいち早く状況を見抜いてこの混乱を食い止めるべきだったと指摘する。「問題は、深刻な景気後退を招くことなく、米政府がどこまで金融を健全化できるかだ」。規制強化は避けられないと同CEOは見ている。

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