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米テスラを襲う不況の波

期待のエコカーベンチャー失速か

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2008年11月12日(水)

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 イーロン・マスク会長率いる米電気自動車メーカーのテスラ・モーターズは、2003年の創業以来、シリコンバレー期待の花形ベンチャーとして注目を集めてきた。大きな目標を掲げ、時代遅れになったデトロイトの自動車大手とは全く異なる事業モデルを構築すると豪語していたからだ。

 テスラが厳しい予算で開発した電気自動車「テスラ・ロードスター」は、環境に優しいだけでなく、デザインや性能にも優れたバランスの良さで高い評価を得ている。10万ドルするこのスポーツカーの購入予約リストには1200人が名を連ね、そのほとんどは流行の先端を行く富裕層だ。

 しかし、オンライン決済サービス会社ペイパルで巨万の富を築いたIT(情報技術)長者マスク会長*1には、さらなる夢がある。あらゆる消費者の予算やニーズに合った電気自動車を提供することだ。数週間前、この野望は実現するかに見えた。マスク会長は個人資産を1億ドル投じ、連邦政府の債務保証を得て代替燃料自動車の開発に一層力を入れて、来年には株式公開も目指すと発表していたからだ。

突然変わった投資家の姿勢

 しかし、10月11日、マスク会長の元にゴールドマン・サックスの財務アドバイザーから「悪いニュースがある」と連絡が入り、状況は一転した。信用収縮に怖じ気づいた投資家たちが、急に厳しい条件を提示してきたのだ。

 そのためマスク会長はつなぎ融資を実施し、さらに自己資金5500万ドルを投入すると同時に、CEO(最高経営責任者)を更迭、自らが後任に就任し、経営改革に乗り出した。380人の従業員のうち80人をレイオフ(一時解雇)するなどコスト削減を進める一方、同社の電気自動車第2弾となる6万ドルのセダン「モデルS」の発売を延期した。「手遅れになる前に、先手を打つ必要がある」とマスク会長は話す。

 だが、発売延期と厳しい資金繰りで、一般消費者に手の届く価格で電気自動車を提供するというマスク会長の長期ビジョンに狂いが生じるかもしれない。

 原油価格の下落が続き、1バレル=80ドル以下の価格が続くようなら、これまで広告宣伝を行わずして熱い注目を集めてきたテスラは失速の憂き目に遭うだけでなく、電気自動車の第一人者という立場も危うくなる。

 2010年までには米ゼネラル・モーターズ(GM)、トヨタ自動車、日産自動車、独ダイムラーなどがこぞって電気自動車を投入してくる。コンサルティング会社、2953アナリティクスのジェームズ・ホール社長は、この先テスラには困難が待ち構えていると予想する。「テスラが言うような規模の電気自動車に対する需要があるなら、コスト面では大手自動車メーカーにかなわない」。

*1=マスク氏は自ら創業したペイパルを2002年に米インターネット競売最大手イーベイに15億ドルで売却した

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