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米新車販売、過去25年間で最悪に

金融危機から実体経済に大きく波及

2008年11月11日(火)

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David Kiley (BusinessWeek誌、デトロイト支局上級記者)
David Welch (BusinessWeek誌、デトロイト支局長)
米国時間2008年11月3日更新 「Auto Sales Worst Since 1983

 10月の米新車販売は、消費者心理の急激な冷え込みと信用逼迫の影響で、1980年代初期以来の低水準にまで落ち込んだ。これに伴い、自動車メーカーの資金難も深刻化している。

 ビッグスリー(米自動車大手3社)が発表した10月の米新車販売台数は、それぞれ前年同月比で、フォード・モーター(F)30%減、ゼネラル・モーターズ(GM)45%減、クライスラー36%減と、軒並み2ケタの大幅な落ち込みとなった。

 米調査会社オートデータによれば、業界全体の販売台数は、前年同月比で32%減少した。10月並みの売り上げが1年間続いたとした場合の販売台数は1050万台で、前年比32%の減少。昨年10月の年率換算後の販売台数は、1640万台だった。

 「10月は開店休業も同然だった」と、GMの北米販売担当副社長マーク・ラネーブ氏は嘆く。GMによれば、人口1人当たりの販売台数で見ると、第2次世界大戦後で最低の水準にまで落ち込んだことになるという。ニューヨークやワシントンが攻撃された2001年の世界同時多発テロ直後の9月や10月でも、これほどの落ち込みは見られなかった。「27年間この業界にいるが、これほどひどい月は初めてだ」と、ラネーブ氏は嘆いた。

 販売不振にあえいでいるのは米国メーカーだけにとどまらない。「大激震は自動車業界全体に及んでいる」とGMのラネーブ氏は語る。

 トヨタ自動車(TM)の新車販売は、巨額の広告費投入や“ゼロ”金利ローンといった販売テコ入れ策を取ったにもかかわらず、23%減少した。日産自動車(NSANY)は33%、スズキは44%、韓国の現代自動車(ヒュンダイ)も31%とそれぞれ落ち込んだ。高級車も打撃は避けられず、独メルセデス・ベンツ(DAI)は26%、独BMWは10%の販売減となった。

ビッグスリーが米政府に支援を要求

 オートデータによれば、10月の販売台数は、1983年2月以来25年8カ月ぶりの低水準に落ち込み、ウォール街が予想した、過去最低の10月の販売台数をも下回った。

 GMとフォードはいずれも今週(11月第2週)、第3四半期決算を発表する予定だ。減収減益を補填するため、限りある手元資金を食いつぶしている両社の状況が赤字額により露呈することになるだろう。GMは、第2四半期末時点で、毎月約10億ドル(約1000億円)の資金が流出していた。株式市場や信用市場の混乱が拡大した影響で、夏以降、販売が一段と落ち込んでいるため、両社の資金難はさらに悪化しているものと見込まれる。

 クライスラーは非公開企業であるため、決算報告書を公表していない。

 ビッグスリーは、当面の苦境や2009年度を乗り切るための融資が得られるよう、米議会や米政府に懸命に支援を求めている。政府支援が受けられない場合、ビッグスリーの手元資金は来年半ばまでには底を突くと多くのアナリストは見ている。そして大半は、米政府がGMやフォードの支援に動くものと考えている。

 GMがクライスラー買収を目指しているのも、合併によるコスト削減効果に生き残りをかけているためだ(BusinessWeekチャンネルの記事を参照:2008年10月31日「GMとの合併で、クライスラーの工場は半減?」)。

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