• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

NTTドコモ、インドに27億ドル投資の狙い

成長が見込めるタタグループに接近

2008年11月19日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

Mehul Srivastava (BusinessWeek誌記者、ニューデリー)
Kenji Hall (BusinessWeek誌、東京支局テクノロジー担当記者)

米国時間2008年11月12日更新 「DoCoMo's $2.7 Billion Investment in India

 世界でもとりわけ高度な携帯電話サービスへの需要が高い日本。第3世代(3G)携帯電話機の普及では、世界の最先端を行く。だが、日本の携帯市場はほぼ飽和状態にある。人口1億2700万人の82%近くが既に加入しており、あまり成長は見込めない状況だ。

 日本国内での売り上げが伸び悩む中、NTTドコモ(DCM)は日本とは市況が全く異なるインド市場に期待をかけている。インドの無線ネットワークは日本とは比較にならないほど遅れている。だが、インドの携帯市場は世界最速のペースで拡大しており、加入者は毎月900万人も増加している。

 こうした状況を受け、日本の携帯最大手のドコモは11月12日、インド6位の携帯電話会社タタ・テレサービシズ(TTSL)の株式26%を27億ドル(約2700億円)で取得する計画を発表した。

 ドコモは、インド市場にはまだまだ成長の余地があると見ている。インドの携帯加入者は3億人余り。そのうち、TTSLの携帯電話ブランド、タタ・インディコムの加入者は約2900万人だ。都市部では所得が急増し、農村部でも所得が緩やかに上昇しているため、インド市場には今後も安定した成長が見込める。米調査会社ガートナー(IT)によれば、2012年には、加入者数が現在の倍以上の7億3700万人に達する可能性もある。

 ドコモとタタの資本提携は、インドの通信市場を巡る、相次ぐM&A(合併・買収)の最新例に過ぎない。英ボーダフォン(VOD)は昨年、インドのハチソン・エッサーの株式67%を131億ドル(約1兆3100億円)で取得。これは、ハチソン加入者を1人当たり800ドル(約8万円)以上で評価したことになる(なお、インド市場のARPU(1契約当たりの月間平均収入)は10ドル以下に過ぎない)。

 だが、そうしたM&Aがすべてうまくいっているわけではない。今年、インド2位の携帯電話会社リライアンス・コミュニケーションズ(RLCM.BO)とインド最大手のバーティ・エアテル(BRTI.BO)は、南アフリカの通信最大手MTNの株式取得を巡る争いを繰り広げたが、結局MTNとの資本提携は成立しなかった。

インド携帯電話会社の評価額は割高

 インド市場の成長性と収益性は別の話だ。インドの携帯加入者は低価格志向で、大半がプリペイド方式の携帯を利用している。こうした加入者層に対して繰り広げられる熾烈な獲得競争が、インド携帯市場の高い解約率、巨額な広告費、1分2セント以下という世界最安の通話料につながっている。

 1契約当たりの収入は当面低く抑えられる公算が大きいが、インド携帯電話会社の評価額はまだ異様に高い。そんな中、ドコモはインド市場に参入する。しかし、ガートナーのアナリスト、ネハ・グプタ氏は、ドコモの出資は成長性への投資だと言う。「インドの売りは成長性。特にタタグループには高い成長が期待できる」。

 今回の資本提携の利点はこれにとどまらない。タタグループの国際通信大手ビデシュ・サンチャル・ニガム(VSNL)は、シンガポールやベトナムなどで帯域幅の卸売りを行っている。ドコモとの提携によってVSNLは、今まで関わりのなかった日本をはじめとする北アジア地域に足掛かりを得ることになる。

 また、TTSLはCDMA方式でサービスを展開しているが、現在GSM方式の免許を申請中だ。GSM方式の導入ではドコモの技術的なノウハウが重要な役割を果たすと見込まれる。

 報道によれば、インド最大規模の財閥、タタグループの持ち株会社タタ・サンズ傘下の非上場企業であるTTSLの収益は赤字だが、画期的な開発計画用の資金を約20億ドル(約2000億円)保有している。「TTSLは資金難というわけではないが、資金が流入すればさらに成長できるだろう」とグプタ氏。この点においても、ドコモとの提携はTTSLにとって魅力的だ。

コメント0

「Bloomberg Businessweek」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

日本の未来は、男性と同じ程度、女性のリーダーが作っていくものだと確信している。

ビル・エモット 英エコノミスト誌元編集長