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米アップル、iPodの勢いに陰り

上位機種への買い替えも頭打ち、今の期待はiPhoneとMac

2008年12月9日(火)

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Arik Hesseldahl (BusinessWeek.com記者)
米国時間2008年12月3日更新 「Apple's iPod Problem

 クリス・ウィソパルさん宅には、米アップル(APPL)の携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」が4台ある。妻と2人の子供が持っているのは、小型機の「iPod nano(ナノ)」だ。ウィソパルさんは妻の“お下がり”のiPodを使う。今や年代ものの2003年発売の機種だ。だが、それぞれに愛着があり、当分は新型機に買い替える予定はない。「どれもちゃんと動いているし、これ以上買う必要はないよ」とウィソパルさんは言う。

 奇妙な言い方だが、iPodはアップルの悩みの種になるかもしれない。携帯音楽プレーヤーの代名詞とも言えるiPodにより、革新的企業としての同社の評価は一層確固たるものになった。また、アップルの近年の好調な業績を支えてきたのもiPodだ。

 しかし、それも過去の話になった観がある。経済情勢が揺らぐ中、上位機種への買い替えの動きは少ない。結果、今期はiPodが発売された2001年以来初めて、四半期での売り上げが前年同期を下回ることになると予測するアナリストも出始めた。

 米証券会社パイパー・ジャフレー(PJC)のアナリスト、ジーン・マンスター氏は、「実際にはまだ、iPodをはじめとする携帯メディアプレーヤーをこれから購入しようという消費者もいる。アップルがこの層をどのように取り込むかがカギだ」と言う。

アップルの株価は過去1年間で55%下落

 iPodの登場で、アップルは躍進した。2001年度(2000年10月~2001年9月期)に50億ドル(約4750億円)だった売上高は、2008年度には320億ドル(約3兆400億円)まで伸びた。だが、2006~07年には年200%超の成長率を記録していたiPod製品の売り上げは今年、わずか6%増にまで落ち込んだ。マンスター氏は、2009年度のiPodの販売台数を前年比12%減の4800万台程度と予測する。

 iPod以外のアップルの事業は極めて順調で、「iPhone(アイフォーン)」や「Mac(マック)」コンピューターの売り上げも好調だ。しかし、iPod部門の売り上げに陰りが見え始めており、今後、落ち込み分をほかの製品で埋め合わせる必要が出てくるだろう。これは、景気後退により消費者が出費を切り詰めている現状では、かなりの難題とも言える。だが、来年度の売り上げを前年比15%増の370億ドル(約3兆5000億円)とするアナリスト予測もあり、市場関係者のアップルに寄せる期待は高い。

 半面、機関投資家の間では、アップル株を手放す動きが広がっている。米資産運用会社オークリッジ・インベストメンツ(本社:イリノイ州シカゴ)は保有するアップル株の半分を売り、50万株以下まで減らした。「iPodの市場が成熟し、iPhoneの売り上げにかかる比重が高まっている。だが、(iPhoneは)原価面で割高だ」と、同社ポートフォリオ・マネジャーのデビッド・クラスキン氏は指摘する。アップルの株価は過去1年間で55%以上下落し、92ドルまで落ち込んでいる。この件について、同社からのコメントは得られなかった。

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