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毛沢東の故郷、湖南省韶山市は奇跡の地!?

中国本土3300キロをタクシーで巡る(その2)

2008年12月12日(金)

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 中国の共産革命を指導し、中華人民共和国の成立に最大の貢献を果たしたとされる毛沢東の故郷が湖南省韶山市であることは日本でもよく知られている。

 韶山市にある毛沢東の生家や父母の墓を含めた毛沢東記念館は今や観光名所となり、1976年9月9日の毛沢東の死から32年を経た今日も中国全土から多数の観光客が観光バスを連ねて訪れている。しかし、日本人で実際に毛沢東の故郷を訪れたことのある人は、筆者のような中国駐在経験者を含めても少ないようだ。

 85年に北京駐在を命じられて中国大陸に最初の一歩を印してから既に23年になる筆者も、中国と関わりを持つからには、一度は毛沢東の故郷を訪れてみたいという思いはあったものの、韶山市訪問はいまだ実現していなかった。

ついに毛沢東の故郷を訪問

 2008年11月9日、筆者は業務で韶山市を管轄する湘潭市を訪れたが、業務が思ったより早く終了したのを幸いに、韶山市へ足を延ばし、遂に毛沢東の故郷訪問を実現させた。湖南省の省都・長沙市から約50キロメートル南下すると湘潭市だが、韶山市は湘潭市から北西にさらに約40キロの地にある。

 前回登場した張さんが運転するタクシーで湘潭市から韶山市へ向かうが、高速道路の最寄りの出口が封鎖されていたので、1つ先の出口で高速道路を下り、凸凹道を進んでいくつもの村落を抜けると、急に舗装された広い道にぶつかった。

 張さんによれば、「これは江沢民が総書記時代に来訪した際に舗装した道路だが、これとは別に胡錦濤総書記が来訪した時に舗装した道路もある」とのこと。“行幸”があると道路が良くなるのは万国共通、「昔皇帝、今総書記」ということに納得。
 
 舗装された広い道路をしばらく進むと右前方に何台もの観光バスが並び、多数の観光客がたむろする場所が見えてきた。車窓の左側には、毛沢東という名前を冠した建物がいくつも見える。毛沢東の故郷である“韶山冲鎮”に到着したのである。

“毛家の田舎料理屋”がいっぱい

 既に午後2時を回っていたが、昼食はまだだったので、張さんが“毛沢東記念園”という公園の横にある“毛家土菜館”(=毛家の田舎料理屋)に案内する。長屋風の建物に食堂が3軒並んでいるのだが、どの看板も“毛家土菜館”、後で聞いたら兄弟3人が隣り合わせで食堂を1軒ずつ経営しているのだという。

 その建物に隣接してさらに“毛家土菜館”が2軒並んでいる。要するに、この辺りの人は60~70%が毛沢東と同じ毛姓で、毛家の一族に属するのである。その毛家一族であることを利しての金もうけで一番手っ取り早いのは、続々と訪れる観光客に毛家伝統の田舎料理を供することなので、“毛家土菜館”が次々と誕生したのだろう。

 我々は張さんが馴染みの3軒並びの右端の店を選んで着席し、名物という“土鶏”(=放し飼いの鶏)のスープにおかずを2品注文した。注文してから5分ほどして店の外に出てタバコを吸っていると、目の前の小さなセメント製の池で鶏の羽を毟(むし)っている。

 よく考えたら我々の注文したスープ用の鶏で、10分後にはスープとなって運ばれてきた。15分前まで生きていた鶏肉は新鮮で美味この上なし、因みにこの鶏1羽を使ったスープは80元(約1200円)。

毛家一族の霊に“礼拝”

 昼食を終えてから張さんは“毛震公祠(もうしんこうし)”へ車を走らせた。張さんによれば、毛沢東の生家を見る前に、毛沢東について基礎知識を学ぶには“毛震公祠”の展示を見るのがよいとのこと。

毛震公祠(もうしんこうし)

毛震公祠(もうしんこうし)

 “毛震公祠”は1776年に毛沢東直系の先祖が建てた毛家一族の霊廟で、毛沢東そのものとはあまり関係ないのだが、若き毛沢東が農民運動を始めた頃にこの建物で農民のための夜学を開設していたのだという。

 入場料15元(約225円)を払って中に入ると、ガイドの若い女性が展示品を順番に中国語で説明してくれる。内部は毛沢東の家族や生涯について比較的まとまった展示がなされていたが、最後に案内されたのは祭壇。

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「毛沢東の故郷、湖南省韶山市は奇跡の地!?」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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