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中国初のプラグインハイブリッド車、発進

バフェット氏が後押しする好調BYDから商品化

2008年12月24日(水)

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Frederik Balfour (BusinessWeek誌アジア特派員、香港)
米国時間2008年12月1日更新 「China's First Plug-In Hybrid Car Rolls Out

 米ビッグスリー(自動車大手3社)が必死で生き残る道を模索する中、中国の自動車メーカーが自動車業界の進むべき道筋を示すことになるかもしれない。

 中国の比亜迪汽車(BYDオート)は12月15日、米ゼネラル・モーターズ(GM)、トヨタ自動車(TM)、日産自動車NSANY)に先んじて、広東省深セン市の拠点で世界初の量産型プラグインハイブリッド車(HV)「F3DM(デュアルモード)」の販売開始を発表した。車体価格は2万2000ドル(約200万円)で、通常の家庭用電源から充電でき、1回の充電で最大60マイル(約96キロメートル)の走行が可能だ。

 今年初めの自動車業界では、BYDが実用に堪えうる自動車を本当に開発できるのかという懐疑的な見方が強かった。BYDは今年1月、米デトロイトで開催された北米国際自動車ショーでプラグインHVを発表したが(BusinessWeek.comの記事を参照:2008年1月10日「China's Plucky Plug-In Hybrid」)、2003年に自動車事業に参入したばかりの中国の新興メーカーに、商用化可能なプラグインHVの製造ノウハウがあるなどと考える人はほとんどいなかった。

 BYDのプラグインHVの成功を確信しているらしい数少ない1人が、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏だ。同氏率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイ(BRKA)傘下の米エネルギー会社ミッドアメリカン・エナジー・ホールディングス(本社:米アイオワ州デモイン)は今年9月、BYDオートの親会社BYDの株式9.9%を2億3100万ドル(約240億円:当時)で取得。2011年までに北米市場でプラグインHVの販売を目指すBYDの計画への支援を目的としたものだ(BusinessWeekチャンネルの記事を参照:2008年10月8日「バフェット氏、中国の電気自動車会社に投資」)。

米中が環境対応車技術で協力

 環境対応車開発における中国の可能性に対する期待はほかにも見られる。中国でF3DMの発売が発表されるわずか数日前、米中両国政府は環境対応車の技術面で協力していく計画を明らかにしている。中国科学技術省と米エネルギー省は12月11日、自動車用電池に関する技術協力について協定を締結した。

 F3DMにはトヨタの「カムリ」とよく似たBYDのガソリン車「F3」セダンと同じプラットフォームが使われており、外観にこれといった目新しさはないが、実際に運転してみると大違いだ。先頃BYD深セン工場の広大な敷地内で行った試乗では、停止状態から時速60マイルまでの加速時間がわずか10.5秒と、目を見張る加速性能を発揮した。

エンジン音がしない

 非常に新鮮だったのは、エンジン音がしないこと。そのため、走行時の風切り音や路面とタイヤの摩擦音がよく聞こえる。最高速度は時速約100マイル(約160キロメートル)で、1回の充電での最大航続距離は60マイル。電池が切れるとガソリンエンジンが作動し、自動充電が始まる。

 とはいえ、多数の自動車メーカーがしのぎを削る中国自動車市場で、消費者に受け入れられるまでの道のりは険しい。急速な成長が何年も続いていたが、ここへきて中国の自動車販売は低迷しており、11月は前年同月比で17%落ち込んだ。またトヨタのハイブリッド車「プリウス」も中国市場では苦戦を強いられており(BusinessWeekチャンネルの記事を参照:2008年2月22日「ハイブリッド車、中国市場で伸び悩む」)、今年1~10月の販売台数はわずか748台にとどまっている。

 BYDのプラグインHVが直面する課題はそれだけではない。従来型の電源装置から電池パックをフル充電するには約7時間かかるが、自動車所有者の大半が居住するマンションなど集合住宅の駐車場には充電設備がない。

 「問題はインフラだ。誰もが一戸建てに住み、自宅の車庫に電源コンセントがある北米とは違い、深センや上海、北京など中国の都市では大規模な集合住宅に住んでいる人が多く、充電する場所がない」と、米自動車調査会社CSMワールドワイド上海事務所のグレーターチャイナ地区自動車市場総括アナリスト、張豫(イエール・ジャン)氏は言う。

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