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“環境悪化”に苦しむ太陽光発電業界

発電パネルの価格が低下、企業の淘汰は不可避

2008年12月26日(金)

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Mark Scott (BusinessWeek誌、ロンドン支局記者)
Chi-Chu Tschang (BusinessWeek誌、北京支局記者))
米国時間2008年12月17日更新 「Clouds over the Solar Power Industry

 太陽光発電にとって過去5年間の活況が世界的産業となるまでの成長期だとすれば、今後5年間は成熟期となるはずだ。だが今、太陽光発電業界は一人前の大人になる前の苦悩を味わっている。

 生産拡大に向けて多額の資金を投じた途端、今回の経済危機で、多結晶シリコンから屋上パネルまであらゆる部品に対する需要が冷え込んだ。過剰な生産能力が値崩れを呼び、業界各社の財務体質は悪化している。新興企業を中心に、多くの企業がこの先1年半余りは続きそうな停滞期を乗り切れない可能性もある。

 低迷の原因は複雑に絡み合っている。原油価格が今夏のピーク時から急落。太陽光発電などの再生可能エネルギーの相対的な価格競争力が低下したことで、産業用、商業用、家庭用の需要がいずれも落ち込んだ。さらに信用収縮の影響で、企業、個人ともに太陽光発電設備を導入する資金の工面が難しくなった。また、発電用装置の価格が一段と下落することを見込んで、導入を先送りする動きも出ている。

 中国の太陽電池向けシリコンウエハーメーカー、LDKソーラー(江西賽維LDK太陽能高科技、LDK)の彭小峰(ペン・シャオフォン)会長の話を例に挙げよう。彭会長は最近欧州を訪れ、太陽光発電の主要プロジェクトを見て回った。中には2~3年も計画段階で足踏みしている施設もあった。彭会長は、「プロジェクトは軒並み延期されている。2010年や2011年になっても導入が実現するか疑わしい」と語る。

政府助成策は縮小傾向に

 打撃は瞬く間に業界に広がった。太陽光発電設備の世界的な新設受注は2004年以降、毎年ほぼ50%増のペースで伸び続けてきたが、アナリストの予想によると、来年は15%程度の成長にとどまるという。供給過剰状態が続くため、来年、太陽光パネルの小売価格は3分の1程度値下がりする可能性もある。さらに、太陽光パネルの世界2大市場であるスペインとドイツでは、国内産業育成を目指した助成策が最近縮小された。

 欧州太陽光発電工業会(EPIA)のアデル・エルガマル事務局長は、「売り手市場から買い手市場に変化している」と語る。

 こうした状況変化は太陽光発電関連大手の株価にも表れている。太陽光発電関連のETF(上場投資信託)、クレイモアMAC・グローバル・ソーラー・エネルギー・インデックス(TAN)の取引値は、今年4月15日の発売開始から71%も下落した。

 業界大手の中にはもっと大幅な株安になっている企業もある。例えば、太陽光発電パネルの基幹部品である太陽電池セルの売上高で世界トップの、2001年創業の中国サンテック・パワー(尚徳太陽能電力、STP)の株価は、年初から90%近く下落している。太陽電池の販売量で世界首位に立つ独Qセルズ(QCEG.DE)の株価も、年初から80%以上値下がりしている。

コメント2件コメント/レビュー

原油価格が下がった事で太陽光発電が向かい風、と言う記事に驚きました。原油が高騰した場合、設備費を差し引いても太陽光発電の方が割安になる筈という短期的視野でなく、将来の石油枯渇、CO2対策としての長期的視野で取り組まれているものだと思っていたので。安価な薄膜型太陽電池でのより効果的な発電技術が開発されれば、将来的にはコスト面の折り合いもつくのでしょうか。(2008/12/26)

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原油価格が下がった事で太陽光発電が向かい風、と言う記事に驚きました。原油が高騰した場合、設備費を差し引いても太陽光発電の方が割安になる筈という短期的視野でなく、将来の石油枯渇、CO2対策としての長期的視野で取り組まれているものだと思っていたので。安価な薄膜型太陽電池でのより効果的な発電技術が開発されれば、将来的にはコスト面の折り合いもつくのでしょうか。(2008/12/26)

太陽光発電の初期的業界事情を書いておられる様子。需要者の目から見たらまだこんなものかという失望感を持ったし、議論が数値が不足している為判断できない特殊な記事である。 需要者の視点からの記事を期待する。例えばコストと寿命、変換効率、見込みコストダウンと現状。他の政治的トリックは普及率、消費者の太陽光発電の経済的、手軽さの評価、寿命等参考程度に知りたい。 この記事は単なる業界環境情報で一般向けはしないものでしたね。(2008/12/26)

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