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米国でもケータイ読書が急増中

アマゾンやソニーの電子書籍専用端末の存在意義は?

2009年1月7日(水)

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Olga Kharif (BusinessWeek.comシニアライター、オレゴン州ポートランド)
米国時間2008年12月30日更新 「Move Over Kindle; E-Books Hit Cell Phones

 米フロリダ州パームビーチ在住のアダム・パークスさんは電子書籍の愛読者だ。しかし、年間20冊ほどは読むという書籍を、米アマゾン・ドット・コム(AMZN)の「Kindle(キンドル)」のような電子書籍専用端末にダウンロードするわけではない。最近は愛用の「iPhone(アイフォーン)」で、ウェブサイトの設計マニュアルや孫子の『兵法』を読んでいるという。

 パークスさんのように携帯電話で読書をする人が増えている。キンドルやソニー(SNE)の「Reader Digital Book(リーダー・デジタル・ブック)」のような専用端末を使うより便利だと言う。マーケティング担当の会社役員であるパークスさんは、「私は頻繁にアジアや米国各地に出張する。あちこちの空港や都市を移動して回る場合、余分な機器を持ち歩かなければならないので、電子書籍端末はさほど便利ではない」と語る。

 2007年11月のキンドルの発売以来、先を争うように購入し、品薄状態を生み出した顧客にとっては、キンドルを持っていること自体に大きな価値があるのだろう。だが、既に持っている携帯端末に書籍をダウンロードできるとなれば、お金もスペースも制約がある消費者にとっては魅力的だ。

著作権が切れた作品を携帯にダウンロード

 米アップル(AAPL)のiPhoneの人気もあって、スマートフォン(多機能携帯電話)が普及するにつれ、書店などで買うよりもはるかに低価格で、簡単に書籍をダウンロードできるツールも増えている。

 電子書籍のダウンロード用の無料アプリケーションを開発したウクライナの新興企業リードルによると、iPhoneと姉妹品の「iPod touch(アイポッドタッチ)」の利用者は、同社のソフトを使って、アップルの「iTunes App Store(アイチューンズ・アップストア)」でウィリアム・シェイクスピアの作品集を計30万回以上ダウンロードしている。App Storeの書籍コーナーには約700冊の作品が登録されていて、これとは別に、アップルは72冊のオーディオブックを提供している。

 携帯電話用の書籍は、価格面で優位に立つ。吸血鬼のラブストーリー『トワイライト』のような新刊書の価格は書店で売られているペーパーバック版と変わりないかもしれないが、著作権の消滅した古典作品の多くは99セント以下で入手できる。

 iTunesで最も多く購入されたのは、『不思議の国のアリス』『ガリバー旅行記』『ロビンソン・クルーソー』などの児童文学14作品を収めた99セントの作品集だ。アマゾンのキンドル・ストアでは、ルイス・キャロルの名作『不思議の国のアリス』を購入するだけで99セントから2ドルかかる。さらに、米書店大手ボーダーズ・グループ(BGP)では、『不思議の国のアリス』の価格は安くても3ドルだ。キンドル用の新刊書の多くは、9ドル99セントで販売されている。

 アマゾンはキンドルの販売台数を公表していないが、米シティグループ(C)の推計では、2008年の販売台数は38万台。12月、ソニーは電子書籍端末の販売台数が2006年の販売開始からの累計で30万台になったと発表した。アマゾンとソニーの担当者からは、この記事の取材でコメントは得られなかった。

ケータイ書籍では恋愛小説が人気

 携帯電話を使った読書が広まれば、新しい読者を呼び込めると歓迎する出版社もある。米出版大手ランダムハウスでデジタル部門を担当するマット・シャッツ副社長は、「我々出版社にとっては、もっと幅広い読者、これまで書店に足を運んだり、アマゾンのサイトを訪れたことのないような層を取り込むチャンスだ。携帯電話で本を読めれば、紙媒体の本より読書の機会が大きく広がる」と話す。同副社長は、数年後には、電子書籍媒体として携帯電話が最も多く使われるようになる可能性もあると語る。

 アナリストの試算では、これまでの電子書籍専用端末の販売台数は累計で100万台にも満たない。一方、米調査会社ガートナー(IT)によれば、電子書籍が読めるスマートフォンの出荷台数は、2008年第3四半期だけで3650万台だ。

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