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オバマ政権、財政支出のお目付け役

マッキンゼーのコンサルタント、ナンシー・キルファー氏

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2009年1月16日(金)

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Jena McGregor (BusinessWeek誌、マネジメント担当エディター)
米国時間2009年1月7日更新 「Obama's Budget Watchdog: Nancy Killefer

 ジョージ・W・ブッシュ現大統領は、MBA(経営学修士号)を持つ最初の米大統領となった。一方、バラク・オバマ次期大統領は、世界屈指の経営コンサルティング会社出身のパートナーを採って行政運営を行う最初の大統領になる。

 オバマ次期大統領は1月7日、米コンサルティング大手マッキンゼーのシニアパートナー、ナンシー・キルファー氏を、政府運営の効率化と無駄遣い排除を目的とする新設ポスト「首席業務評価官」に起用すると発表した。

 キルファー氏は以前にも米政府で勤務した経験があり、クリントン政権時代の1997~2000年、米財務省の管理担当次官補、首席財務官(CFO)、首席執行官(COO)を務めた。マッキンゼーでは、各種消費財メーカーや小売業者の戦略・マーケティング・組織効率化に関するコンサルティング業務を手掛けた後、公共部門担当部署の開設に携わった。2002~04年には、米内国歳入庁(IRS)監視委員会の委員長も務めた。

政府予算を個別項目ごとに監査評価

 キルファー氏の役割は極めて困難なものだ。オバマ次期大統領は、キルファー氏に政府の効率性向上に取り組むよう求める一方で、今後数年間は財政赤字が1兆ドル規模に達すると警告している。キルファー氏は、オバマ次期大統領が選挙活動中に再三公約した巨額の財政支出を「個別項目ごとに」監査評価する。

 さらに、効率よく仕事ができる有能な人材を政府内に確保するという課題もある。連邦政府職員の大量退職が始まる中、そうした人材の確保はとりわけ難しい。キルファー氏が共同執筆したマッキンゼーのリポートによれば、連邦職員の平均年齢は46歳で、さらに平均年齢の上昇は続くという。しかも公共部門は、国全体と比較して年齢の高い従業員の比率が高い。

 キルファー氏が理事を務める米非営利組織パートナーシップ・フォー・パブリック・サービスのマックス・ステアー代表兼CEO(最高経営責任者)は、「政府職員は有益なパートナーではなく、コスト増加要因と見なされてきた」と語る。

 キルファー氏がオバマ新政権でマッキンゼー流のコンサルティング哲学をどの程度色濃く打ち出すのかはまだ分からない。キルファー氏は財務次官補からマッキンゼーに復帰した後、マッキンゼーの公共部門担当部署の開設で重要な役割を果たした。だが、業界事情筋やマッキンゼー元社員は、米政府向けコンサルティング業務は従来マッキンゼーがあまり得意にしてこなかった分野だと語る。

意外に弱いマッキンゼーのワシントンへの影響力

 コンサルティング会社などの専門家向け情報提供会社である米ケネディ・インフォメーションのトム・ロデンハウザー副社長は、マッキンゼーのパートナーが政府当局者の非公式なアドバイザーを務めることは多いが、政府と大規模なコンサルティング契約を結ぶことはあまりないと指摘する。「政府はマッキンゼーの高額なコンサルティング料を負担できない」(同副社長)。

 また同副社長によれば、マッキンゼーは米国外では、強みとする大規模なリエンジニアリング(業務の抜本的改革)を含む民営化策をはじめ、多くの政府業務を請け負ってきたが、米国における政府とのコンサルティング契約では、得意とする組織・戦略分野のコンサルティング業務ではなく、IT(情報技術)分野の業務受注が多いという。

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