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サムスン、プリンター市場で世界制覇へ

斬新なデザインとアップルとの提携が奏功

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2009年1月16日(金)

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Cliff Edwards (BusinessWeek誌、シリコンバレー支局記者
米国時間2009年1月5日更新 「Samsung: Rethinking the Printer Business

 2007年9月、米アップル(AAPL)は直営店180店舗のみで販売する新製品を発表し、一躍脚光を浴びた。世界最小と銘打ったレーザープリンター「SCX-4500」は、光沢のあるスタイリッシュな外観、ボタンを排除したタッチ操作、簡単な設定と、アップルの人気製品に欠かせない特長をすべて備えていた。

 だが、本体前面のロゴマークはアップルのものではなかった。漆黒のピアノブラックが印象的なこのプリンターの製造元は、薄型テレビや携帯電話端末、冷蔵庫市場でトップクラスのシェアを誇る韓国最大手の総合家電・電子機器メーカー、韓国のサムスン電子だ。

 プリンター市場のトップを走る米ヒューレット・パッカード(HP、HPQ)を追い抜くことを最大の目標に掲げ、3年を費やして初の“デザイナーズ”プリンターを開発し、アップルとのタイアップ販売に至ったのである。

 プリンター市場の長年の単調な製品デザインは、ヘンリー・フォードでも驚嘆するほどだ。低価格を実現するために製品の色を黒一色に統一していたヘンリー・フォードに倣い、プリンター製品も味気ないベージュとグレーの2色しかなかった。しかし、サムスンのプリンターデザイン担当責任者、リム・ポンウク氏は、これまでにない芸術的な製品の開発を推進。とてもプリンターには見えないプリンターの開発を目指した。

 「企業の多くは消費者に合わせた製品を提供するのではなく、消費者側が製品に合わせてくれるよう期待している。だがアップル製品を見れば分かるように、デザインの重要性はかつてないほど高まっている。それはプリンターでも同じはずだ」と、リム氏は言う。

画期的なデザイン

 なぜ美しいプリンターなのか。2008年のプリンターの世界市場規模は1300億ドル(約12兆円)を上回ったと推定される。家庭用プリンターの多くは、プラスチック製のかさばる筐体で、できる限り低価格で提供できるよう設計される。そして、プリンターを購入した消費者がインクやトナーを切らし、米家電量販店最大手ベスト・バイ(BBY)や米オフィス用品小売大手ステープルズ(SPLS)などの店舗で交換カートリッジを購入することで巨額の利益を見込む。デザインの美しいプリンターは、こうしたサプライ品販売で儲ける従来のビジネスモデルとはほとんど相いれない。

 だが、ソウル市内のビジネス街にある警備厳重なサムスンのオフィスビルで、リム氏がデザインチームのメンバー4人に出した指示は、多少高くても欲しいと思わせるような、消費者の目をくぎ付けにする製品の設計だった。

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